天才ブライアンと愉快な仲間達の日本ツアー: 2009年2月アーカイブ

本来なら、今回のトリップは、土曜日に帰るはずだったのだが、MTCの仕事がある僕は、水曜日の夜に皆に別れを告げた。

今回フィールドスタディで一緒になっているグループは、トラックがまるで違うため(僕はマーケティングで、他のメンバーは、サプライチェーンかファイナンス)、ほとんど同じクラスを履修したことがなかったのだが、さすがに10日近くも、寝食を共にしてずっと一緒に行動していると、ずっと前から一緒にいたような錯覚に陥る。来週すぐに再会すると分かっていても、先に僕だけ帰ってしまうのが、少しさみしい気がした。

夜8時に新橋のホテルを出て、社長(妻)の実家がある千葉県印西市に向かった。一人になるのは、久しぶりだ。印西牧の原に到着したのは、九時半頃で、あり難いことに、お義母さんが車で迎えにきてくれていた。

お義父さんは、つい数日前に、晴れて定年退職していて、子供達から贈られた色紙が部屋に飾ってあった。二十歳から社会人になって働き始めたというお義父さんは、40年間もひたすら社会人として走り続けていたことになる。お義父さん、本当にお疲れ様でした。


数日ぶりに、社長(妻)にスカイプで電話を掛けた。このブログを読んで僕の行動の一部を知っている社長(妻)は、開口一番こう切り出した。

社長(妻) 「ちょっと~、随分楽しそうじゃないの~。私が閉ざされた世界で苦労してるっていうのに。っていうか、あんた仕事本当にしてんの?ブログに、遊んでることと、食べてることしか書いてないじゃないの。」

僕 「ヒー。な、なに言ってるんですか、ちゃんと仕事してますよ。守秘義務があって、書けないだけです。」

社長(妻) 「フーン。ま、いいわ。それより、頼んでおいたDVDのファイナライズ処理、お願いね。」

僕 「・・・はっ。」

社長(妻) 「まさか、忘れてたんじゃないでしょうねぇ。」

僕 「お、覚えてますよ。ははは。。」


危ない、危ない、すっかり忘れていた。前回、ファイナライズ処理をし忘れて、かなり締め上げをくらったのだが、また忘れたりしたら、とんでもないことになる。

翌朝、無事にファイナライズを終えて、お義母さんが社長(妻)から頼まれて購入していてくれた日本食をパッキング、午後に空港に向かった。お義母さんは、近くの駅まで僕を送ってくれて、無事に成田空港に到着した。


今回の日本トリップは、一言で言うと、まさに天から降って沸いた旅だったと思う。ちょっと不純な動機で参加したのだが、100キロ近い荷物を卒業前に持って帰ることが出来た上、本当に充実した楽しい経験を多くすることができた。お世話になったABC社の方々、そして三人のクラスメイトたちに、心から感謝したい。

しかし、今回の旅で改めて痛感したのは、アウトプットというのは、インプットなしにはあり得ない、ということだ。初めからわかっていたことだが、今回のプロジェクトのように、サプライチェーンという自分の専門外の領域になると、個々の情報を消化し、整理するフレームワーク(=物事の考え方)がないので、まるで頭が回らない。ただでさえ、英語でのコミュニケーションにハンディがあるのに。もっと幅広い教養を身につけないといけないと思った。

また明日から、プロボでの日常が始まります。・・・来週の宿題、何も手をつけていません。週末はまた地獄です。

天才ブライアンと行く楽しい日本トリップも、後半に突入。我々一行は、相変わらず、プロジェクトの合間にちょこちょこと東京を散策し、日本を楽しんでいる。(社長、すいません。)


しかし、ガイジンの視点と日本人の視点はまったく違うもので、僕も、思っても見なかったことをいろいろと気づかされた。まず、食事。東京に来て、翌日の食事を買いに、ローソンに行ったときのこと。カルピスを見たブライアンが叫んだ。


ブライアン 「おお、これなんだ!?カルピス?」

僕 「ああ、スポーツドリンクでしょ。何か面白いことある?」

ブライアン 「ケンジ、カルピスのピスってどういう意味が知ってるか?」

僕 「いやしらないけど。」

ブライアン 「ピスっていうのはなぁ、お○っこのことなんだぞ。」

僕 「ヒー」


さらに、ポカリスウェット。


ブライアン 「オーノー、スウェットってどういうことだ。汗が入っているのか?」

僕 「・・・・」


確かに、「ポカリ汗」 と聞くと、日本語でもおかしい。


ホテルの朝食では、納豆が話題に昇った。何でも食べるジャイアントガイジン二号・ローレンは、納豆も平気で食べていたが、ブライアンはどうしても食べることができかった。僕が納豆をかき混ぜていると、

ブライアン 「ダメだ。俺には食べれない。その腐った豆は、まるでスパイダーネット(くもの巣)みたいだ。」

とのこと。


さらに、かりんとう。スーパーで買って食べていると、3人が怪訝な目で見ている。

ローレン 「それ、どう見ても、う○こにしか見えないぞ。」

ブライアン 「確かに。それは犬のう○こだ。」

僕 「・・・・」


ガイジンたちが感動していたのは、レストランのシステムで、リモートでオーダーが飛んでいくシステムや、ウェイターを呼ぶときに使う、リモートベルなど。アメリカにはないらしく、「これは便利だ」と大喜び。


ちなみに、今回のトリップは、食費もすべて無料で、ABC社が出してくれる。もちろん、高いレストランには行けないが、自称ジャイアントガイジンのエリック(2メートル)と、ローレン(190cmオーバー)の二人の食べること食べること。特にエリックは、どこに行ってもポッキーとソーダを買って飲んでいて、大きいのも納得だ。



靖国神社へ行って感じたこと

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どういうわけか、普段は行く場所にあまり意見を出さない自称ジャイアント・ガイジンのエリックが、靖国神社のWar Museumに行きたいと言っていたので行くことになった。

御茶ノ水のエリアに、学生時代、社会人と何年もいた者としては、とても恥ずかしいことだが、今回の日本トリップで、初めて靖国神社へ行った。

九段下の駅を4人で降りて、武道館を横目に、靖国神社へ向かう。この武道館は、1997年に、大学の入学式で足を運んで以来だ。懐かしい。あの頃の僕は、1年に及ぶ浪人時代を終えたばかりで、社交性を失った、やや屈折した大学生だったと思う。あれから12年も経って、また学生をしているなんて、何とも不思議な気分だ。そして、今は3人のアメリカ人と一緒に、12年前と同じ場所を歩いている。

巨大な鳥居をくぐり、まっすぐ直進する。

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神社の本堂に近づくと、その手前の休憩所で、なにやら日本の軍服を着ている70代か80代のおじい様がたが、ラッパを吹きながら、日本の国旗を掲げて叫び声を挙げている。

ローレン 「あれは、一体何をしているんだ?」

僕 「さあ。右翼じゃないかなぁ。」

ローレン 「ウヨク?写真取れるかな?」

僕 「聞いてくるよ。」


近づいて聞いてみた。

僕 「何をしていらっしゃるんですか?何か今日あるんですか?」

軍服のおじいさん 「ああ、これは単なる趣味ですよ。趣味。毎日こうして来てるんです。」

僕 「そうなんですか。実はアメリカから友達が来ていて、観光で来たんですが、彼らが何をしているのか知りたいっていうので。」

軍服のおじいさん 「何、アメリカ!?」


突然軍服のおじい様方の目の色が変わった。


国旗のおじいさん 「アメリカ、あいつらだけは絶対に許せん。大東亜戦争で、どれだけの日本人が殺されたことか。」

軍服のおじいさん 「現代における最大の敵は共産主義だ。それなのに、アメリカの奴、中国や北朝鮮と仲良くしやがって・・・許せん。」

国旗のおじいさん 「君、君も日本人なら、あのアメリカ人たちにしっかり教育してあげなさい。ブツブツブツ・・・」

僕 「・・・・・(ヒー)」


おじいさんたちは、アメリカに対する敵意を丸出しにして、どんどんとヒートアップしてくる。写真なんて、とても頼めない。何とか話を中断て、3人のところに逃げ帰った。

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本堂を少し見た後、ミュージアムへ向かった。遊就館だ。

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この遊就館にはびっくりした。この遊就館の内容を語る前に、靖国神社とは何か、簡単に触れておきたい。靖国神社は、幕末から明治維新にかけて功のあった志士達から、戊辰戦争以降の日本の国内外の事変・戦争等、国事に殉死した日本の軍人、軍属等を祭神としている。靖国神社本殿に祀られている「祭神」は「天皇・朝廷・政府側の立場で命を捧げた」戦没者、英霊で、計246万以上の柱が祀られている。

つまり、簡単に言うと、靖国神社とは、お国のために亡くなった人たちを祭る神社なのだ。実際、遊就館に入ってみると、幕末から大東亜戦争(第二次世界大戦)までの歴史と共に、殉死した人たちがたくさん紹介されていて、英語では彼らを 「War Hero (戦争の英雄)」と表現している。

これはひどい。遊就館の展示品すべてが、国安かれと亡くなった人たちを祭る、という大義名分の下に、侵略戦争のすべてを正当化しているのだ。


ここ数年、アメリカと日本を何度か往復する中で、韓国人、中国人そしてアメリカ人のクラスメイトたちと戦争について語ったり、ひめゆりの生き残りである社長(妻)のお婆ちゃんから話を聞いたりする機会を得ることができたが、如何なる戦争も、自衛などのごく限られた理由を除き、決して正当化してはいけないし、すべきではないと思う。

先に出会った、軍服を着た右翼のおじい様が、第二次世界大戦のことを、

「白人主義からアジアを守るために戦った聖戦だ」

と表現していたが、冷めた目で見れば、間違いなく大東亜戦争は日本が仕掛けた侵略戦争だし、如何なる大義名分も、日本が韓国や中国に対して行ってきた残虐な行為の数々を、正当化することは出来ないと思う。

日本を間違った方向へ導いてきた指導者たちに対する批判や反省なく、いたずらに亡くなった人々を祭ることは、逆に、亡くなった方々に対する、侮辱になるのではないだろうか。日本を間違った方向に導いてきた国の指導者も、その犠牲になった若者達も、ともに神として祭壇に祭る。道理で、小泉首相が参拝するときに、韓国や中国が激怒するはずだ。

遊就館を歩き回りながら、僕はだんだんと気分が悪くなってきた。中里のおばあちゃん(ひめゆりの生き残り)も、きっとここに来たら気分を害されるのではないだろうか。


遊就館では、上記に書いたようなことを、3人に話しながら進んでいったのだが、彼らも、真珠湾攻撃は日本が全面的に悪いだとか、朝鮮戦争やベトナム戦争はアメリカの間違いだったとか、いろいろなことを話しながら館内を歩いて回った。ちなみに、3人のアメリカ人の中で、ローレンだけは数年前にイラク戦争に出兵している。バクダットに数ヶ月滞在していたという。

本当なら、広島や長崎の原爆ミュージアムを見せてあげることができればよかったのだが、しかし本当にここにこれてよかったと思う。いろいろと考えさせれられた。ジャイアントガイジンたちよ、僕をここに連れてきてくれてありがとう。

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プロジェクトのことは、守秘義務があるのでまったくブログに書くことができないが、夕方や土曜日はオフになるので、近場の東京観光ツアーに行くことができた。

生まれて初めて外国人たちと東京をうろうろと歩くことになったのだが、日本人としては当たり前でも、アメリカ人達から見ると面白いと思うようなものがたくさんある。


中でも、銭湯は最も面白かったところで、我々はケニーのおススメだという、大江戸温泉物語に行ったのだが、ここにくるまでは、本当に一苦労だった。


僕 「銭湯は絶対にみんなで行きたいんだけど。ケニーのおススメだし。」

ローレン 「おお、行ってみたいねぇ」

ローレンは結構乗り気だったが、他の二人が嫌がった。


ブライアン 「俺は絶対にいやだ。皆裸になるんだろう?アメリカで男同士で裸になるのは、ゲイだけだ。」

僕 「は?ゲイ!?」

エリック 「俺も行きたくねぇよ。」

僕 「・・・・・・」


しかし、僕はどうしても入りたい。なんとか二人を説得し、金曜日の夕方に温泉に行くことが決まった。

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まず、入り口を入ると、靴を脱ぎ、その後お金を支払うと、浴衣を選ぶことができる。これが、ガイジンたちには大ウケ。嫌がっていたのが嘘のように、皆エキサイティングしながら、浴衣を選ぶ。

ブライアン 「おお、俺は絶対にスモウレスラーの奴がいい!」

ローレン 「俺はあの9番がいいね。」

早速更衣室で着替えた。

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中へ入ると、そこは別世界だった。日本風の出店や、お食事どころが見事に立ち並んでいる。これはすごい。本当によく出来ている。もちろん、ガイジンsは大喜びだ。

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温泉に4人でゆっくり使った後(残念ながら写真はありません)、出店で食事をした。食事をするためには、別にお財布は必要ではなく、カウンターで貰った通行手形のバーコードをスキャンするだけ。ハイテクだ。

ブライアンは、覚えた日本語で一生懸命オーダーをしていた。

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エリックは、ゲイシャを見つけて写真を撮ってもらい、上機嫌。

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2時間ほど、時間を過ごしてホテルに戻った。帰り道。

ブライアン 「いやあ、ここは本当にクールなところだ。また来てもいいな。」

僕 「・・・・・(あんなに嫌がってたくせに。笑)」


いやあ、ケニー君、素晴らしいところを教えてくれてありがとう。

プロフィール


明治大学政治経済学部卒業。帝人グループを経て、現在ブリガムヤング大学経営大学院マリオットスクールMBAプログラムに在籍。上司であるCEO(超・偉い・奥さん)と、新入社員(子供)二人の4人家族。 このブログは、まだ小さな2人の子供たちに、将来本にして贈るために書いています。


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