世界を変えるのは、誰の責任か? ─ソーシャルアントレプレナーシップ

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47820092.jpg今セメ履修しているクラスの一つが、ソーシャルアントレプレナーシップだ。日本語だと、社会的起業という言葉になるのだが、その意味は、社会的課題の解決を目的として収益事業に取り組む事業体ということだ。

通常の企業は、極論すると利益を出すことが至上命題であり、目的なのだが、このソーシャルアントレプレナーシップにおいては、何らかの社会問題を解決することが目的であり、ビジネスをその実現手段と位置づけている。つまり、目的と手段がまったく異なっているのだ。


教科書は、How to Change the World なのだが、この本は「世界を変える人たち」というタイトルで邦訳も出ている。


このクラスを教える先生は、ワーナー・ウッドワーフ博士という名物教授。ウッドワーフ博士は、BYUで社会学の学士と修士を取られた後、ミシガン大学で社会心理学の修士と、組織行動学と心理学の博士号を取得されており、実社会でも、アーサー・D・リトルを始めとするコンサルティング会社で経験を積まれている。


博士は、ここマリオットスクールでは、MPAとMBA、及びUndergraduateの学生達に、第三世界開発と、ソーシャルアントレプレナーシップを教えているのだが、自身も多くのNPOやNGOのコンサルティングや運営に携わる、筋金入りのソーシャルアントレプレナーだ。

ノーベル平和賞の受賞者ムハマド・ユヌス氏と、ウッドワーフ博士
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クラスが始まって早々、履修している学生たちにメールが入っていて、そこには、

” 僕は君達と同じ一ソーシャルアントレプレナーであり、同士だ。だから、僕のことはウッドワーフ博士と呼ばずに、ワーナーと呼ぶように。”

と書かれていた(といっても、誰もワーナーと呼ぶ人はいないのだが。笑)。


ここブリガムヤング大学は、末日聖徒イエス・キリスト教会の基金で設立された学校だ。そのため、以前元MBAディレクターのスタイス教授の記事を紹介したとおり、BYUの学生は、自分や家族だけでなく、教会で他の人々に貢献するように、ということを理念一つとして掲げている。しかし、ウッドワーフ教授は、そのさらに先、世界中の人々、特に、貧困に苦しんでいる第三世界の人々を助けるために、私達は尽力を尽くさなければならないという考えを持っている。


クラスでの彼の考えは非常に面白く、例えばこんなことを言っていた。

”僕の教会の友人に、丘の上に豪邸を建てた奴がいたから、「奥さんと二人でなんでベットルームが10室もある家が必要なんだ。神様に懺悔をすべきだ!」と言ってやった。”

”毎年クリスマスの時期になると、親達は、自分の子供に5つも6つもプレゼントをあげるが、一つでいいじゃないか。それで、余ったお金を、途上国の恵まれない子供達のために寄付するといったことを、もっとすべきだ。”



ちなみに今日は、7時からのCISセミナーのゲスト講師として教授が来ていて、彼の考えのダイジェスト版を聞くことができたのだが、彼の話を聞きながら、下記の図が頭に浮かんできた。

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これは、自分と、自分が貢献すべき他の人々の優先順位を表したものなのだが、多くの人は、自分自身と家族のレベルで止まってしまっていることが多いのかもしれない。しかし、教授が常々お話されているように、このリーチを伸ばすために、もっといろいろなことが出来るのではないだろうか。その意味で、世界をよりよい方向に変えてゆくのは、私達一人びとりの責任だ。

ウッドワーフ教授を見ていると、人々のために自分の人生を捧げる人というのは、本当に輝いていて、魅力的だと思う。上の図にある領域を、広げれば広げるほど、きっと人生は満ち足りた素晴らしいものになっていくに違いない。


”自分が感じる幸福の大きさは、自分が他者に与えた幸福の大きさと同じである。 By 筆者”


僕 「という訳で社長、僕も世界を変えるために尽力することにします。」

社長(妻) 「あなたねぇ、世界を変えるまえに、まずは自分を変えなさいよ。また洗濯物脱ぎっぱなしよ!(怒)」

僕 「ヒー」



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    明治大学政治経済学部卒業。帝人グループを経て、現在ブリガムヤング大学経営大学院マリオットスクールMBAプログラムに在籍。上司であるCEO(超・偉い・奥さん)と、新入社員(子供)二人の4人家族。 このブログは、まだ小さな2人の子供たちに、将来本にして贈るために書いています。


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