フィールド・スタディをまた取ることになった話
最後のセメスターで、履修するクラスもほぼ決めたある日のこと、香港カナダ人のデレックから連絡を貰った。
「日本企業のABC社(*守秘義務のため秘密) についてちょっと聞きたいんだけど。」
詳しい話を聞くと、彼らのチームが、フィールド・スタディで、ある日本企業を受け持つことになったという。チーム内に誰も日本について知っている人がいないので、プロジェクトをキックオフするに当たって、前提知識を入れておきたいということだった。
ABC社は誰でも知っている日本の会社だが、偶然にもMBAに来る前に、よく家族で利用していたので、身近な会社の一つだった。
チームミーティングに先立って、一時間くらい時間を使って、簡単なプレゼンテーションを準備して、ミーティングに参加した。ミーティングでは、30分くらい、プレゼンテーションの資料を見せながら、自分の知っている情報を彼らに伝えた。
粗い資料だったが、そこそこ喜んでくれたようで、頑張ってね、と言って部屋を出ようとしたら、メンバーの一人のコディが質問してきた。
コディ 「いや、準備してくれてありがとう。ところで、今何クレジット取ってるんだ?」
僕 「今?13クレジットだけど。」
コディ 「13!?どうだい、もう1クラス、増やすつもりはないか?日本に行くかもしれないんだけど、誰も日本語が話せないから、日本語スピーカーが欲しいんだ。もちろん、プレッシャーをかけるつもりはないけど。」
僕 「ええー、無理無理。はは。じゃーねー。」
この時はこれで終わった。
ところが。
その日の夕方、MTCの仕事帰りにCrucial Conversationの宿題をケニー聞きに、あのお方の家に立ち寄った。そこでその日のミーティングの話を二人にした。すると、思ってもみない言葉が。
あのお方 「何言ってんの!? 絶対に取りなよー!!」
僕 「え、どうしてですか。」
あのお方 「どうせ6人皆で日本に行くんでしょ。荷物持って行ってもらえるじゃないの!どうせ皆、たくさんの荷物持って行かないでしょ。」
僕 「あっ!」
あのお方 「あんたの社長に聞いてみなさいよ。」
とのこと。全然気づかなかった。さすが、あのお方だ。
夜に社長(妻)に事情を話してみると、社長の目が$マークならぬ、キロマークにチャキーンと変わった。
社長(妻) 「20キロ × 6人 = 120キロ。これだけの荷物をアメリカから事前に持って帰れるのはでかいわよ!!あきらめてた、あれも、これも、持って帰れるかも!!絶対に取って。このクラス。」
僕 「いや、社長、でも、このプロジェクト僕の専攻とまったく関係がないんですが・・・しかもまだ本当に日本に行けるって決まってないし・・・」
社長(妻) 「そんときはそんときよ。いいから取りなさい!」
僕 「ヒー」
そんな訳で、急遽、僕は去年履修したフィールドスタディをまた履修することになってしまった。
プロジェクトは、サプライチェーンについてのコンサルティングで、チームメンバーは、GMAT780点の公認会計士、天才ブライアン・フィッシャーをリーダーに、バリバリのファイナンス&サプライチェーンの生徒たちで構成される、すごいチームだ。そこに、サプライチェーンのサの字も分からない、不純な動機の僕が紛れ込むことに。
ブライアン 「ところでケンジ、お前サプライチェーンの用語はちゃんと通訳できるのか?」
僕 「え?(ギクッ)」
ちなみに、日本にいつ行けるかは未だ未定。明日の電話会議で決まるらしいのだが。。。どうなる、最後のセメスター!?(続く)
ブックマークはこちら
Powered by SEO対策



