抜けや漏れを覚悟で、金融危機の因果関係をまとめてみた

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サブプライムローン問題に端を発する、100年に一度の金融危機といわれる、別名リーマンショック。今後の世界経済、そして日本は一体どこに向かうのか。

先日新年のテレビで、有識者たちが、上記の問題について、論戦行っている番組を見ていて(BYUの家族寮は、日本の番組が見れるのです)、自分なりに因果関係をまとめておかなければと感じたので、抜けや漏れ、認識の誤りを覚悟で、まとめてみた。

もちろん、因果関係の糸はもっと複雑に絡み合っているのだが、下記は、一大学院生に見えた、因果関係の糸です。誤り・補足があれば、コメント欄にて、なんなりとお教え下さい。


subprime.GIF

この因果関係は、作り出すときりがないので、上記でとめておいたが、こうして俯瞰してみると、いろいろなことに気づく。

まず、サブプライムローンだが、この商品は、低所得層向けの住宅ローンで、最初の数年は低い金利で、数年後に金利が上昇する仕組みになっている (たすく君曰く、最初だけよければそれでよし、の悪魔ローン)。この商品が開発された大前提は、借り手の収入が、金利の上昇タイミングであがっていることと、住宅の価格が上昇していることだ。もし上記二つの前提が正しければ、金利が上がっても、増えた収入で月々の支払いを払うことができるし、もし払えなければ、家を売って、残りのローンを払ってしまえばよい。

しかし、現実はこの前提どおりには進まずに、収入が伸びずに高い金利を支払えなくなった人が激増。また、上昇することが前提だった住宅価格が下落したことにより、ローンの支払いが滞り、問題がおきた。


さらに問題を世界規模にしたのが、分割し、証券化されたサブプライムローンの債権で、この債権がいろいろな金融商品の一部に組み込まれ、世界中の金融機関がそれらの商品に投資してしまったことだ。ここの最大の問題点は、大前研一さんが指摘されているように、これらのサブプライム関連商品のリスクを、客観的に評価する仕組みが整備されていなかったことで、安全だと思って購入した商品が、実は、間違った前提の元に作られた、とんでもないものだった、ということだ。

そのため、信用収縮が起きる中で、サブプライム関連商品を組み込んだハイリスク・ハイリターン商品に莫大な投資を行った、米投資銀行を初めとする金融機関各社は、次々に巨額の損失を出すことになった。


さらに、日本経済に目を向けて俯瞰みると、因果関係には、長期的な原因と、短期的な原因があるのがわかる。不良債権問題に苦しみ、国際化が遅れた日本の金融機関は、サブプライム関連商品には、あまり投資はしておらず、日本の金融機関の損失は実は限定的だった。

しかし、日本経済を直撃したのは、高い円高で、これが輸出産業を直撃した。なぜ輸出関連企業の業績がそれほど重要なのかといえば、日本の人口が減ってゆく(=内需が落ち込んでゆく)中で、外国での売り上げ(外需)が大きな位置付けにあるからだ。そのため、テレビの論戦でも、有識者の方々は、どのようにしたら内需を増やすことができるのか、国内産業の世界的な競争力を伸ばすことができるのか、についていろいろな意見を出していた。


株価の下落については、短期的な日本経済の落ち込みも原因にあるが、規制緩和や、構造改革の遅延など、長期的な国際競争力の低下を、かなりの割合を占める外国人投資家たちが不安に感じている面もあると思う。番組に出演されていた竹中平蔵さんは、遅々として進まない改革を、「目先の利権を守ることしか頭にない人たちが改革を妨げている」と何度も言及されていたが、小泉改革の最前線で抵抗勢力と戦ってきた彼の、本心だと思う。


いずれにせよ、今後の世界経済の動向には、目が離せません。自分も、『フラット化した世界』の一員なのだ、という事実を、本当に痛感せざるをえない状況です。




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    明治大学政治経済学部卒業。帝人グループを経て、現在ブリガムヤング大学経営大学院マリオットスクールMBAプログラムに在籍。上司であるCEO(超・偉い・奥さん)と、新入社員(子供)二人の4人家族。 このブログは、まだ小さな2人の子供たちに、将来本にして贈るために書いています。


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