2008年冬のセメスター: 2008年1月アーカイブ

President Hinkely に思いを寄せる

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(今回は内輪ネタです。)

art.hinckley.gi.jpgヒンクレー大管長が亡くなられたのを知ったのは、ヒンクレー大管長が亡くなられた2時間後、月曜日の夜の9時だった。メールを開いていたら、Gmailのチャットで台湾人のクリスチャンが教えてくれた。突然の知らせにびっくりしたが、97歳というお年を考えれば、当然とも言える。亡くなられた原因は老衰で、ご家族に囲まれての安らかな最後だったという。

翌日学校に行くと、当然大きな話題になっていて、クラスでも教授や生徒たちが、大管長をしのんで、個人的ないろいろなエピソードを紹介していた。印象に残ったのは、奥様が亡くなられたときのエピソードを紹介していた生徒がいて、カトリックで言えば法王のような立場の方が、奥様が亡くなられてむせび泣く姿を見て心を打たれたと言う。きっと今では、再会を喜ばれているだろう。

大学側では、ヒンクレー大管長のメッセージとBYUを訪問されたときの写真をスライドにして、僕達に提供してくれた。心からご冥福をお祈りしたい。

クリックするとBYUのサイトへ飛びます↓↓
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プロボに帰る最終日は、のんびりと朝9時過ぎに出発。外に出るとリムジンが僕達を待っていて・・・などということはなく、これは岡野のお兄様のお仕事カー。そう、リムジンの運転手のお仕事を時々されているのです。かっこいい!
DSCF5413.JPGせっかくここまで来たのだから、ということで、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジに立ち寄って、プチ観光。このブリッジは、シスコシステムズのロゴマークの元になったことでも有名で、シスコシステムズのシスコは、サンフランシスコからきているそうです。その後我々4人は一路プロボへ。帰りは、結局15時間ほど時間がかかり、家についたのは夜中の1時だった。

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旅の総括
傍目には単に6社の企業を2,3時間ずつ訪問しただけだったが、個人的には本当に刺激に満ちたよい旅だった。どの企業へ行ってもスケールの大きさを痛感したのは、「恥を知れ!」と我々をなじったシスコの副社長が何度も「グローバル・ポートフォリオ」という言葉を何度も使っていたように、ここシリコンバレーのトップ企業は、このカルフォルニアの地から、世界戦略を練って邁進しているのだ。日本の市場のことしか考えない多くの日本企業とは大違いだ。まあ、トヨタとかに行けば別なのだろうけど。。

しかし、本で読む知識と、実際に足を運んで五感で感じて吸収する知識は、天と地ほどの違いがあると痛感した。以前IT業界にいたので、ある程度どの企業のことも知っているつもりだったけれど、実際に訪問してみると、文字には表れない、企業文化や人の特徴、企業の強みなど、たくさんのことを学ぶことができた。

たすく君は、人事や組織、というスコープで6社を見ていたようだが、しきりに、企業文化の重要性を話していた。企業文化は経営者が作り上げるものだ、とよく言われているが、まさしく、シスコシステムズはジョンチェンバースそのものであろうし、Googleはラリー・ページとセルゲイ・ブリンそのものだと思った。彼らがイメージした組織や会社のあり方が形になり、同じ波長を持つ人を引き寄せ、そして会社の文化を形成してゆく。さらに、シリコンバレーではそういった無数の会社が集まり、大きなうねりになって、世界の最先端を走る一つの都市(まち)を形成してている。

シリコンバレー。ここは、情報技術という道具を使って、新しい人類の未来を切り開いていこうとする人々が集う、巨大な実験室なのだ。

最後に、五日間に渡る旅を共に過ごしてくれたカイル、ケニー、たすく君の3人と、快く我々を送り出してくれたそれぞれのCEO(超・偉い・奥さん)に感謝の言葉をお伝えしたいと思います。




追記

プロボに帰宅した二日後、たすく君の奥様から関係者各位にメールが届いていた。

Dear My Friends,
The reason why I am sending this message to you is that I think it is time for all of us to leave our husbands and kids at home and have some fun! We all are busy with kids, husbands, house work and many many things.. and many times we forget to take care of our own needs.  Since some of our husbands had nice big trip to San Fran, and now it is OUR TURN to have a little break.
(中略)
To the husbands, believe me, you will have a nicer wife after this night out! =)

要は、簡単に言うと、「旦那が散々遊んできたので、今度は私達の番よ!ベビーシッター任せたからね!!」とのこと。ひょえ~、まさにスターウォーズで言うところの「帝国の逆襲 」。「当然よね~」ということで、わが社(家)の社長(妻)も、ノリノリで参加の返信メールを送っていました。やっぱり人生、貰いっぱなしというわけには行きませんね。週末はベビーシッターでございます。苦笑

岡野ご家族への感謝

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シリコンバレーに滞在していた四日間の間、我々4人が宿泊していたのが、ケニーの親戚の岡野家族の家。ケニーとはどういった関係かというと、これが結構複雑で、岡野のお母様は、ケニーのお母さんのお姉さんの旦那さんの妹ということで、僕も頭の中でイメージするのにしばらく時間がかかった。笑

岡野のお母様は、かの有名な渡部ご家族(注:内輪ネタです)の次女で、現在では一族総勢で95人(!)になっているという。さらに、横浜に住んでいた時期がある、というのでよく聞いてみると、何と横浜市立宮田中学校の卒業で、僕の先輩であることが判明。まさか、シリコンバレーで中学校の大先輩にお会いするとは夢にも思わなかった。

四日間に渡り、毎朝おいしい朝食を用意して頂いただけでなく、金曜日の夜には僕と妻の友人であるS夫妻や、たすく君のハワイ時代の友人も招いて夕食会を開いてくださった。用意して頂いた日本食の美味しい事といったら!・・・カルフォルニアに住んでいる日本人の皆様が羨ましくなりました。。

ほぼ一年ぶりに頂いたおでんと、お寿司。最高でした
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中央にいらっしゃるのが岡野のお母様と息子さん
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これはちょっと余談だが、夕食の席では、アーンストンヤングで働いている、というS夫妻の旦那さんから、いろいろとアメリカでの監査のお話を聞けて、面白かった。内部統制の話を中心にいろいろと質問させて頂いたのだが、やはりSOX法のインパクトはかなり大きかったらしく、制定して5年以上経つアメリカでも、監査の世界では、まだホットな話題のようだった。しかし、やはり内部統制は一度軌道に乗せてしまえば基本的には続けるだけなので、最近では少しずつ落ち着きを取り戻し始めているとのことだった。

四日間に渡り、岡野ご家族には本当にお世話になり、感謝の言葉しか見つかりません。岡野家にお世話になって、僕も久しぶりに親孝行がしたくなりました。本当にありがとうございました。このご恩は忘れません。
Google。僕はGoogleのヘビーユーザーで、この会社をこの目でみるために社長(妻)に許可をもらい、このトリップに参加したと言っても過言ではない。どうしても、アメリカにいるうちに、この目でGoogleを見ておきたかった。ちょっと長くなるが、今まで僕が学んだことと、今回のトリップで感じたことをまとめてみたい。


Googleのキャンパス
Googleに向かう道は、土砂降りの雨。僕らがGoogle本社の敷地に足を踏み入れると、そこはまさにワンダーランドだった。道行く人はカラフルなGoogleのコーポレートカラーをモチーフにした傘をさして歩いていて、人種もまばらで、もちろん皆私服。建物の脇にはGoogleバイクなる自転車と簡易バイクが設置されていた。そして中庭には、サンタの帽子をかぶったティラノザウルスの巨大な化石が。・・・ここ、本当に会社か!?

しかし、驚くのはまだまだ早かった。会社ツアーということで社内に立ち入らせてもらうと、巨大な飛行機が天井からつるされていて、至る所にビリヤード台や卓球台、フーズボールの台などが設置されている。カフェテリアは15箇所あり、すべてオーガニックを使用している上、すべて無料。フィットネスクラブ、ランドリー、そして洋服まで無料で支給されている。

もちろん勤怠管理などなく、チームごとにプロジェクトがアサインされていて、恐らくは結果だけで評価されているのだろう。オフィスの仕事場もかなりキテいて、オフィス内に仮設テントのようなものが設置されていて、そこで皆仕事をしている。きくとポジションの高い人も、個人部屋などというものはなく、チームワークを促進するために共同部屋になっているのだという

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創業者の趣味で展示されたティラノザウルスの化石。本物らしいです。
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Googleの傘をさす社員。奥にはペットの犬を連れて散歩する社員の姿が。
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Googleの受付。残念ながら、写真が取れたのはここまで。
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天才たちの楽園
こういったGoogleのオフィスの特徴を総括して表現してみるならば、「天才オタクの楽園」とでも言えるのではないだろうか。Googleの学歴好きは有名で、Ph.Dを持つ人材を抜群に優秀な人材を世界中からかき集めている。そして彼らに最高の職場環境とプロジェクトを提供することによって、質の高い仕事をしてもらおう、というのがGoogleの意図なのだ。なぜこういったことができるのかと言うと、Googleの創業者のラリー・ページとセルゲイ・ブリンは二人ともスタンフォードの博士課程を経験しており、さらには現在のCEOであるエリックシュミット氏もバークレーで計算機科学の博士号を取得しているため、エンジニアという人たちの気質や立場、感情が痛いほど分かるからだろう。

最近では入社を希望する人が世界から殺到しているようで、正面玄関からの入社はかなり厳しくなっているらしい。ディナーでGoogleのマネージャーからケニーが聞いた話によると、最も採用される可能性が高いのは、やはりコネ入社で、Googleの社員と個人的な友好関係を築き、ターゲットの部署の人にResumeを転送してもらうのがよいとのこと。


Googleのミッションとビジネスモデル
Googleは「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」という途方もないミッションを掲げているのだが、実際にどのように収益を上げているのか、知っている人は多くないと思う。実はGoogleの収益のほとんどは、アドワーズと呼ばれる、広告ビジネスから成り立っている。このアドワーズは、簡単に言うと「キーワード」を入札方式で欲しい人に販売しているのだ。

例えば、「自動車保険」というキーワードをGoogleで検索してみると、次のように表示される。
Google.jpgこの中で赤で囲っているところがGoogleのキャッシュポイントで、誰かがこのどれかをクリックすると1,500円前後がGoogleに落ちる仕組みになっている。海外の人気キーワードになると、ワンクリック5,000円以上になるものもあるらしい。

驚くべきことに、このビジネスモデルは完全に自動化されており、キーワードを購入してアクセスアップを図ろうとする個人や企業はシステムにアクセスし、勝手にお金を落とす仕組みになっている。もちろん、キーワード購入者のターゲットは、世界中のGoogleユーザー達で、彼らはGoogleのサービスを使うたびにスポンサーリンクをクリックして、Googleの売上に寄与していることになる。Googleはこのアドワーズを中心に、2007年度は約一兆円売上を上げたのだから、まさにモンスターだ。


Googleのサービスとその意図
アドワーズ事業で莫大な収益を上げるGoogleが提供するサービスの多くは無料で提供されている。これらのサービスは、前述した「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする」というミッションに従って提供されている。現在では圧倒的なシェアを誇る様々な検索機能のほか、Gmail、オンライン上で使えるワード、エクセル、プレゼンテーション、アクセス解析、画像管理、ブログ、地図ソフトなど、ますますその境界線を広げている。面白いのは、これだけ社内に天才を集めてるのに、Googleが提供しているサービスの多くは買収した企業のものが多い(最近ではYoutubeを約2000億円で買収したことでも有名)。本当にWebの世界というのは奥が深いものだ。

Googleが提供しているサービスの本質は、かのベストセラーウェブ進化論 に詳しく書かれているが、要は世界中のGoogle以外の空間に保存されている情報を、Googleのサーバーに格納してしまおう、という壮大なものだ。そういった意味で、これからもGoogleはWebの世界を飲み込み続けるだろう。以前の職場の上司である山口さんが、GoogleがいつかERPを無料で提供する日が来るかもしれない、と冗談まじりに言っていたことがあるが、今回本社を見て、近い将来本当にそんな日が来るのでは、と思わずにはいられなかった。

Googleのユーザーでない方は、まずはGoogleツールバーを付きのFireFoxのインストールから始められたらいいと思います。使いやすいですよ。


Web進化論。
Web2.0とGoogleの本質を解き明かした良書です。是非ご一読を。

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3日目はシスコシステムズ。シスコシステムズは、スタンフォード大学でコンピュータオペレーターとして働いていた、レン・ボサックとサンディ・ラーナーの夫妻が1984年に設立した会社。シスコは商業的に成功したマルチプロトコルルータを最初に製造した会社で、1990年、会社はナスダック市場に上場している。

シスコは、買収や内部開発、他社との連携により、ルータ以外の多くのネットワーク機器市場にも進出し、ルータ、スイッチ、ワイヤレス製品は現在世界のトップブランドとなっている。

今回訪問した6社の中ではHPに並ぶお堅い雰囲気の会社だったのだが、これまで5社を訪問した時点で僕は、製品の特性と会社のカルチャーが関係があるのではないかと思い始めてきた。考えれば当然のことだが、PCやサーバー、ネットワーク機器などの用途がある程度固定されてるハード製品は、開発するのに特にクリエイティビティは必要ない(と言ったら会社の人に怒られそうだが)。

インフォメーションセッションでは、投資銀行出身のファイナンス部門の副社長が話をしたのだが、早々、「シスコの財務格付けを知ってるか?負債総額は?」などと抜き打ちクイズを出し始め、誰も答えられないのが分かると、「Do your home work! Shame on you! (事前勉強してこい!恥を知れ)」と言い放った。これにはさすがに皆驚いた。すると横にいたケニーがポツリと言った。「Not everyone wants to go to your company(ここにいる全員がシスコで働きたいわけじゃないよ。)」

また、人事は非常に強いようで、お堅い企業文化の形成に一役買っているようだった。また、同社の名物CEO、ジョン・チェンバース氏は同社にとっての英雄のようで、プレゼンテーションの中に何度も彼の引用が紹介されていた。もし日本で日本の会社が説明会で同じことをしていたら、かなり引いただろう。さすがは、成功者が賞賛される国、アメリカだ。

シスコはBYU MBAが好きで(やはりお堅いからか!?)、毎年インターンとフルタイムで4,5人にオファーを出している。ただ、オファーを貰った後、シリコンバレーの生活費が高いことを理由に断る人が半数近くいて、説明会の中では給料のレンジ($90,000-$110,000)を紹介して、これだけ払うんだから、もう生活費を断る理由にしないで欲しい、と言っていた。まぁ、卒業後の帰国を条件に奨学金を貰っている僕には、残念ながらまったく縁のないお話です。。

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2日目午後は、アップルコンピュータ。本当はランチをここでご馳走になるはずだったが、皆が(HPに残っていたせいで)遅刻したため、スケジュールが変わってしまった。

このアップルの本社は面白くて、中央に広場があり、その広場を囲むような形で同じ形の建物がぐるっと立てられている。
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アップルコンピュータとスティーブジョブスの歴史は、さながらドラマのようだ。アップルコンピュータは、1970年代にアタリの技師をしていたスティーブ・ジョブズとヒューレット・パッカードに勤務していたスティーブ・ウォズニアックの2人がPCを造り始めたことに始まる。1980年にはAppleIIという機種で、大きな成功を収め、ジョブスは一躍時の人となる。

その後ジョブスはウォートンでMBAを取得しペプシで働いていたジョン・スカリーを社長に引き抜き、ダイナミック・デュオと呼ばれた体制に移行した。しかし、後にジョン・スカリーとジョブスは対立し、1985年にジョブスはアップルから追放されることになる。

追放されたジョブスは別会社を設立し、ビジネスを展開していったが、その間にアップルは経営難に直面(一時は競合への売却も視野に入れていたらしい)し、1996年にはついにジョブスは次世代OSの開発を名目に、アップルに復帰し、現在に至る。


アップルコンピュータのインフォメーションセッションでは、人事のディレクターが中心に話をしてくれた。最近のアップルは誰もが知っているように、iPodのヒットで世界を席巻、iPhone、世界最薄のノートPC「MacBook Air」など話題にことかかない、最も勢いのある企業であることは間違いないと思う。iPodに関して言えば、直近の四半期の販売台数が1億4000万台と途方もない台数を販売している。

アップルの特徴を一言で言えば、「宗教」である。Mac教とでも言ったら良いかもしれないが、人事のディレクター曰く、「自由闊達なこのアップルでの唯一のルールは”ジョブスに従うこと”だ」。現在ではそのくらジョブスの影響や権限は強いらしい。

また、製品開発に関して言えば、前述したIDEOが緻密なリサーチを積み重ねてデザインを生み出しているのに対し、アップルではそういった外部のカスタマーに対するリサーチなどはせずに、ジョブスを初めとする内部のエンジニア達が自分たちが欲しいもの、必要だと思うものを製品にして販売している。つまり、彼らは万人うけするプロダクトを作ろうなどとは思っておらず、あくまで自分たちの理想のプロダクトを開発し、その理念に共感する人を集めている、まさに宗教チックな会社なのだ。

しかし、そういった製品開発が中心にくる会社であるため、相対的に他の部署の比重が軽くなる一面もあり、こと僕が勉強しているマーケティングに関しては、社内では軽いポジションであり、社内には「よい製品を作れば勝手に人がプロモーションし、勝手に売れていくはずだ」という考えが浸透している。ここ数年のアップルの実績を見れば、これはまさに的を得ている。

また、本社に来て話を聞いて再確認できたのは、「Hello, Mac(日本語では、こんにちはマックです)」で有名なあのCMでも分かるとおり、やはりアップルはマイクロソフトを小馬鹿にしている、ということだ。彼らからすると、マイクロソフトのやっていることは、全然かっこよくないし、おかしな事ばかりなのだろう。ちなみに「Hello, Mac」のCMは、アメリカ版ではもっと挑発的な内容になっている。

インフォメーションセッション終了後は、本社にしかないアップルの専門店でお買い物。ここはここでしか購入できない限定品が販売されていて、ファンにはたまらない場所だろう。ちなみに僕はMacユーザーでもないのに、子供用に、リンゴのロゴ入りのシャツと、自分用に「Hello, Mac」のシャツを購入。ミーハーですいません。。

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子供のお土産を買いました
P1240224.JPGiPod シャッフルをつけるケニー
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2日目の朝は、HP(ヒューレットパッカード)。2時間ほどのインフォメーションセッションを用意してくれた。

入り口にて
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落ち着いた、威厳のあるオフィス
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HPは、1939年にウィリアム・ヒューレットとデビッド・パッカードによって設立されたIT企業。元来は計測器メーカーであったが、計測器は1999年にアジレント・テクノロジーへ分割、現在ではコンピュータ関連メーカーとなっている。パソコン、サーバー、プリンタなどで世界的シェアを持つ一方、社員の多様性を尊重した社風"HP WAY"でも知られる。

2006年11月16日に発表した2006年会計年度(2006年10月まで)によると、HPの年間売上高は917億ドルに達し、IBMが発表した2006年度の決算(売上高914億ドル)を抜き、世界第1位のIT企業へと成長している。ただ、IBMがコンサルティングやサービスなどソフト部門へのシフトを加速しているのに対し、HPはサーバーやプリンタなどハード事業の売上を伸ばしていることから、正直に比較することがよい事なのかどうかは議論の余地があると思う。

グローバルなPC事業においては、トップシェアを誇っていたDELLとの激しいデットヒートを繰り広げている。COMPAQとの合併後、しばらくの間、DELLに次ぐ2番手の地位に甘んじていたが、2006年3QにおけるPCの販売台数が世界1位となる。続く4Qも1位を継続中。ここら辺のDELLの落ち込みが原因で、ケビンロリンズ前CEO(BYU MBAの卒業生)は解任に追い込まれたことを考えると、ちょと複雑な気分もする。

業界では、2002年にコンピューター最大手コンパックコンピュータ (COMPAQ) との大規模合併で話題を呼んだが、インフォメーションセッションで登壇したM&A担当の社員の話だと、ここ2,3年で既に40社を買収しているらしく、たまたまその中の最大の案件がコンパックコンピュータ (COMPAQ) の買収だったらしい。

驚いたのは、2006年にHPがリリースして販売を開始したテレビ会議システム「Halo」。インフォメーションセッションの合間に、30分ほどデモを見せて頂いたが、世界中のオフィスを一つにつなぐこのシステムには本当に驚いた。たぶん、近い未来にはこういったシステムが家庭にも普及していることだろう。
fy06-156.jpg 会社の雰囲気は、シリコンバレーの中ではちょっと固めで、6社の中で唯一ネクタイをしている社員の人を見た。HPは比較的BYUが好きのようで、2週間後の2月の上旬にはキャンパスに出向いてJob Interviewを実施する予定。参加した学生達も現金なもので、次のインフォメーションセッション何ぞ知るか、のごとく会の終了後も社員に食らい付いて自己アピールをしていた。(おかげで次のアップルコンピュータのインフォメーションセッションはほぼ全員遅刻)

初日の午後は、IDEOに訪問した。IDEOは、製品のデザインを提供するコンサルティング会社。本社はカルフォルニアのPalo Altoにあり、すぐ近くにスタンフォード大学がある。IDEOは、1991年に二つのデザイン会社が合併して発足した会社で、製品デザイン、サービス、環境、デジタル関連などの領域でビジネスを展開している。日本でも東京オフィスを一時はオープンしたようだが、現在は撤退してしまったらしい。

道に迷って偶然迷い込んだスタンフォード大学

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最も有名な彼らの手がけた製品の一つは、Macのマウスで、その他にも会社にはたくさんの彼らの製品が展示されていた。

お洒落なオフィス
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本でできた本棚
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手がけた製品の一部
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非常に興味深かったのは、彼らのビジネスの展開の仕方で、デザインというと、芸術的なイメージを持ってしまうのだが、実際には彼らは緻密なリサーチに基づいてマーケットニーズを読み取り、それらを「デザイン」という見える形に加工している、マーケティングの専門会社なのだと分かった。
目が覚めたら、サンノゼについていた。ツアー第一番目の企業はeBayで、朝9時に現地に集合だった。8時半にeBayに到着した我々は、駐車場でスーツで着替え、そのままツアーに参加した。eBayの建物は、来る前は東京にあるような高層ビルを想像していたが、実際にeBayの本社に到着してみると、建物は平屋で思ったよりも古くて、なんだか意外だった。

有名な、会社ロゴの前で
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駐車場で着替える我々
DSCF5350.JPG1995年にオークションサイトから始まったeBayは、現在eBayは世界28ヶ国に拠点を広げ、正規登録者数2億3,000万人、出品点数10数億点の地球規模のインターネットオークションサイトに成長している。日本へは、1999年10月に日本法人「イーベイジャパン」設立、日本電気と組んで2000年に進出したが、会員が集まらず、2002年3月31日に撤退している。

これは僕も訪問するまで(事前学習不足で)知らなかったのだが、eBayはインターネット電話のスカイプ と、欧米でのデファクトとなっている決算システムPayPalを買収しており、現在ではオークション、インターネット電話、決済システムの3本柱でビジネスを展開している。

eBayの展開するビジネスの本質を一言で言うならば、プラットフォーム提供カンパニーだと僕は思う。プラットフォームは、オークション、インターネット電話、決済システムの3つに共通する概念であり、これらはいずれもトラフィックを増やすことで自動的に収益が増える仕組みになっている。事実、社員の人たちからの話でも、自社のことを、Small Business Generatorと呼んでいて、人々がビジネスを展開するためのプラットフォームを提供することが自分たちのビジネスモデルであると言っていた。

企業訪問では、2時間ほどのインフォメーションセッションが用意されていて、BYU出身のファイナンス部門のディレクターを中心に、いろいろな話を聞くことができた。eBayは、ある程度固定化されたビジネスの形態であるせいか、階層化された組織構造を匂わせる雰囲気で、楽天とちょっと似ているような気がした。

競合については、Amazonの名前を挙げていたが、あちらさんに比べて、うちは在庫リスクがないからねー、と言っていた。また、参加した学生から「CEOが変わるっていう噂ですが、実際にはどうなんですか?」と言う質問に対しては、「じきにわかります。」という返答だった。実はこの数時間後、eBayはCEOの退任を発表し、新しいCEOが就任するというすごいタイミングでの企業訪問だった。

ロビーにて
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明日から始まるシリコンバレーツアーに参加するため、ようやくプロボを出発したのは夜の8時だった。本当なら、もっと早く出発したかったのだが、皆火曜日はクラスがあり、最後のクラスは5時に終わったので、仕方なく夜通し西へ車を走らせることになった。最初はケニーの車で、という話だったが、韓国人のカイルがでかいバンを持っているということで、彼の奥様から許可をもらい、彼の車で行くことになった。

プロボからシリコンバレーへの道は至って単純。I-15と呼ばれる南北に走るハイウェイを北に向かい、ソルトレークでI-80と呼ばれる東西に走るハイウェイを西に向かう、ただそれだけ。

ひたすら車を走らせること6時間、ネバダ州のリノという町を越えて、いよいよ今回の旅の最大の山場、ロッキー山脈越えに挑むことに。すると、最も恐れていた雪が降り始めてきた!!あたりは車などほとんど走っておらず、ライトもほとんどない中、2車線の山道を進む我々。

「これ、やばいんちゃう?」

そう思っていると、道にゲートができていて、脇に男の人が手を振って立っていた。

「これからはチェーンが必要です。」

というわけで、慣れないチェーンを皆でつけることに。
DSCF5347.JPG 30分ほどかけてチェーンをつけて、旅を再開。実はリノからここまでは僕が運転していたのだが、ここからは事故に会う可能性が高いので持ち主のカイルが運転したほうがいいだろう、ということで、選手交代。

僕に記憶があるのはここまでで、後部座席に移った後は、泥のように眠りに落ち、気が付いたら朝になっていた。



予選2位でそれぞれ通過した林田Bとケニーが決勝トーナメント出場を賭けて、対決することが決まった。ワイルドカード同士の対決はいつやってもよいことになっているらしく、今日の朝メールをチェックしていると、ケニーから次のメールが。

Makoto-san and I decided to do our playoff match at 4pm today. If you’re interested or happen to be in the Tanner Bldg at the time, take a break and support your favorite. My family and Mac’s family will most likely be there as well.
要は応援に来い、ということなのだが、ついつい僕も家族を連れて行ってしまった。

林田Fと親子対決!!
DSCF5318.JPG 試合は4時半から開始されたのだが、3セット先取のこの試合、家族が見守る中、2-2で残り一点でタイという過酷な試合に。最後はケニーがゴールデンゴールを決めて決勝トーナメント出場を決めた。すごい名勝負だった。


超真剣な二人
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ちなみに試合を見ていた奥様方の感想は、
「結構うまいわね、あなた・・・ってあんたたち、本当に学校で勉強してるの!?!?!」。
ヒィー!!やっぱりそこに来ますか!

MBAプログラムには「ビジネストリップ」なる企画があり、今週は明日火曜日しか学校がなく、水、木、金の3日間はキャリアセンター主催のビジネストリップが企画されている。場所は、ITの聖地、シリコンバレー。僕のように、元々IT業界にいた人間にとってはたまらない企画だ。僕は、今度の就職活動に必ず役に立つから、と社長(妻)を説得し、参加できることに。(社長、本当にありがとうございます!)

このシリコンバレーについては最近まで完全に誤解していたのだが、アメリカにはシリコンバレーなる都市は存在せず、シリコンバレーはカルフォルニアのマウンテンビュー、サニーベール、サンタクララの3つの市を中心とした一帯を示す、地域(関東地方のような)の名前なのだという。

丸でかこってるところがシリコンバレー。
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元々シリコンバレーの始まりは、トランジスタの発明者の一人であるウィリアム・ショックレーがこの地に「ショックレー半導体研究所」を設立したのが始まりで、そこから分化したフェアチャイルドセミコンダクターや、更にそこからインテルをはじめとする多くの半導体企業が生まれたことにちなみシリコンバレーと呼ばれるようになった。 また、ヒューレット・パッカードなどのエレクトロニクス、コンピュータ企業もあり、 近年にはソフトウェア・インターネット関連企業も同地区には多数生まれ、IT企業の一大拠点となっている。

訪問予定の企業は、eBay、IDEO、シスコ、アップル、HP、そしてGoogleの6社。中でもGoogleは今回のトリップの(個人的な)目玉で、本社を訪問して話を直接聞ける機会なんて、もう二度とないと思われる。個人的には、インターネットとそれを取り巻くビジネスやサービスの動向には強い興味を持っているのだが、1995年頃に突如姿を現したこの新大陸が世界に与えたインパクトの大きさは、とてつもなく大きいと思う。


唯一つのこのトリップ心配な点は交通手段で、コスト節約、ということで、4人で車で行くことにしている。メンバーは、ケニー、たすく君、韓国人のカイル、そして僕で、恐らくは10時間前後かかるものと思われる。今日もユタは大雪なのに、明日は車でロッキー山脈を夜中越える予定。「邦人学生、ロッキー山脈にて失踪」などという恐ろしい記事に載らないよう、事故だけは避けたいものです。・・・皆さん、祈っててください。

dbw2.jpgマーケティングトラックの選択科目の一つが、このPricing & Positioning。分析、分析、分析、のこのクラスは、正直取るのに少し勇気が必要だったのだが、マーケティングを専攻する限り、逃げても仕方ないだろう、ということで、えいや!と登録してしまった。

先生は、MBAの中でも人気の高い、ウィットラーク教授。先生は卓越した教師として、数々のアワードを受けている。ウィットラーク教授は、ユタ大学(BYUのライバル)を卒業後、コーネル大学でMBAを取得、バージニア大学でPh.Dを取得している。フルタイムとしては、世界的な化学会社であるデュポン、及びマーケティングのコンサルティング会社で働いていた経験を持つ、マーケティングのスペシャリスト。

クラス開始早々購入するように言われたのが、SPSSという統計解析ソフト。このSPSSは、様々なデータを解析する専門ソフトウェアで、クラスでは用意されたデータをこのソフトを駆使して分析し、答えを導きだしてゆく作業を繰り返してゆくことになる。

クラスは非常に難しいのだが、目からウロコとはまさにこのこと。多くの変数を持つ複雑なデータを、どのように単純化し、分類し、最終的に「意味」を見出せるカタチにまで加工するのか、丁寧にウィットラーク教授は解説してくれる。「データは嘘をつかない」。このPricing & Positioning のクラスは、マーケティングがアートであるだけでなく、サイエンスでもあることを教えてくれるクラスなのです。

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マーケティングリサーチのクラスを取ると、自動的に必修科目になってくるのがフィールドスタディ。つまり、理論をマーケティングリサーチのクラスで学び、フィールドスタディで実際に学んだことをアウトプットする、という仕組みになっている。

フィールドスタディは、4人チームを組んで、プログラム側が用意したプロジェクトをランダムにアサインされる、というものだ。僕は、ケニー、デイブ、カーティスの3人と同じグループになり、Beneficial Financial Group というソルトレークにある保険会社のリサーチプロジェクトをアサインされることになった。

会計&ファイナンス音痴の僕は、最初にBeneficial Financial Groupという名前を聞いたとき、バリバリのファイナンス関連のプロジェクトかと思い、正直ゲーム終了かと思った。しかし、先日担当者から詳しい話を聞いてみると、顧客の動向を分析し、プロモーションプランを作成する、という非常にベーシックなマーケティングのプロジェクトであることが分かり、安心した。

このBeneficial Financial Groupは、末日聖徒イエス・キリスト教会が運営するデゼレト・マネジメント・コーポレーションの100%子会社で、売上高は日本円で約600億円。中堅の保険会社と言ってよいと思う。元々この保険会社は、20世紀の初めに、ユタに移民してきた貧しい人々を支援するために設立された会社で、一時期は、President Heber J Grant が代表を務めていたこともあるとか。現在では教会が保有するビジネスの中では最も利益率のよいビジネスだという(といっても、教会は別に利益を求めている訳ではないので、現在の流れからいうと、今後民間企業に売却する可能性も高いかもしれない)。

今後は、グループでリサーチを行い、提案書を作成することになる。楽しみ。

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今日は、朝6時過ぎに起床し、再びソルトレークの教会本部ビルまで向かった。年初にBro.Wadaに会いに行った際に、同僚にポンド氏という、昔P&Gで働いていた人がいるから、一度話を聞いてみたらいいよ、ということでご紹介頂き、それが今日実現した。

ポンド氏は若い頃Missionaryとして来日し、その後も仕事の関係で日本にしばらく住んでいたこともある親日家で、大変暖かく迎えてくださった。

ポンド氏は、たすく君の「ホンマ、プロってまんな~」という表現通り、組織変革のプロフェッショナルだった。彼はBYUのMOB(Master of Organizational Behaviorの略。このプログラムは現在はMBAに合併されている。)を卒業後、プロクター&ギャンブルに入社、日本やメキシコ、アメリカ国内の各拠点を転々としながら、P&Gの内部コンサルタントとして、組織と人の問題に携わってこられた。その後は知識と経験を武器に、外部コンサルタントとしてパートナーと共に、フォーチュン500の企業を初めとする各社に、様々なコンサルティングサービスを提供されていて、一年前から教会のために働くようになったのだという。

いろいろとご助言を頂いたが、僕のTake Awayは下記。

・自分のキャリアを築く上で各となるスキルや経験を、若いうちから貪欲に求めるべし。今働いている組織が、そういった機会を提供してくれなくなった場合、転職というオプションを考えたほうがよい。ポンド氏にとっては、P&Gを辞めるタイミングは、まさにそれ。

・仕事は最後はSpiritual Matter。教会のために働く決意をした最大の理由がこれだと、ポンド氏は仰っていた。教会に転職する際に、年収は激減したらしいが、彼の話だと教会本部には、そうやって自分の地位や年収をなげうって、自分の信念のために働いている人がたくさんいるという。

しかし、このブログでも何度か言及しているが、アメリカの教会というは人材の層がとにかく厚く、底が知れない。今日お会いしたポンド氏も、単なるハイキャリアというだけでなく、人格的にも本当に素晴らしい人で、恐らくは家庭においてもよき夫、父親なのだろう。すべての面で、バランスの取れた成功を収める。アメリカ Mormon社会の成功の体現者がここにもいるわけです。

ポンド氏のオフィスにて。
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再びSalt Lake Temple にて。
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DSCF5247.JPG久しぶりに一階の入り口から外に出てみたら、気づかないうちに随分タナービルディングの改修工事が進んでいた。

この建物は、ありがたいことに、MBAの為だけに増設される建物で、前MBAディレクターだったスタイス教授の最後の改革だ。計画によると、5年以内に、MBAの生徒数を倍にする、という構想があるようで、この増築は将来に備えた布石、と言うことになると思う。完成は今年の夏を予定しているので、インターンシップから戻って2年生になるときには、この新しい建物を使うことができるはず。楽しみ。
最近の世界経済の大きな関心事の一つといえば、間違いなくサブプライムローン問題だと思う。このサブプライムローン問題については、連日テレビや新聞などで取り上げられているので、このブログで詳細を説明することは避けるが、簡単に言うと、サププライム、つまり年収の低い低所得者層へ貸し出していた住宅ローンなどの債権が焦げ付き始め、世界的な金融不信に陥ってしまっているのが現在の状況。

普通の住宅ローンは、銀行などが一般消費者にお金を貸し付け、利子と共に返済してもらうことで利益を上げていた。その際には、もちろんお金を借りる人たちへの審査が入り、年収が低く、信用度が低い人への貸し出しは実現が難しかった。一方、サブプライムローンでは、消費者金融と同様に、高い利子を付加することで、信用度が低い人たちに対しても積極的にお金を貸し出していた。

問題は、貸し出した後の債権が、高度な金融技術によって、複雑な金融商品に変身し、世界中でその中身が分からないまま売買されていたことにある。しばらくはよかったのだが、昨年から住宅の価格が下落を始めると、眠っていた爆弾が爆発し初め、ローンの返済率の上昇と共に、サププライムローン自体の信用度が下がっていき、世界的な金融不信に陥ってしまっている。

これらの問題を引き起こした罪は、仕組みを作り上げたウォールストリート金融街の連中にあると僕は思っているが、巨額の損失を各社とも計上していることを見ると、自らが掘った穴に、自らが落ちた、ということだろう。自業自得、といいたいところだが、複雑に繋がり合っている現在の世界経済では、落ちた連中にはロープがくっ付いていて、次々と他の無関係な人たちが巻き込まれて、一緒に穴に引きずり込まれそうになっている。

もちろんこのロープは僕にも繋がっているわけで、これを引き金にアメリカの景気が後退し、それが日本の景気に大きな影響を与えるとすると、僕自身の今後の就職活動や仕事の上にも大きな影響が出てくるはずです。ですから、今後の進展には、大きな関心を持っています。しかし、僕はファイナンスの人間ではないので、専門家の皆さんがこの問題をなんとか解決してくれることを祈るのみです。

Foosball トーナメント開催!

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DSCF5248.JPG今週の月曜日から、ついに待ちに待ったMBAの恒例行事、Foosball トーナメントが始まった。これはプログラム側がまったく関与していない、単なるお遊び行事なのだが、日々フーズボールの腕を磨いている戦士たちにとっては、自分のMBA内におけるポジショニングを測る、重要なイベントだ。

このトーナメントは、予備選と本選に分かれていて、予備選では各5人の選手を12のグループに分け、各チームの1位及びスコアのよい一部の2位が本選に進める。

日本人は、僕と林田B,たすく君、そしてケニーの4人がエントリー。僕は今日の昼に予備選に臨んだ。予備選では、1年生の中ではトップ5に入ると言われる実力者、トム・グレゴリーを奇跡的に撃破し、調子に乗ってこのまま行くかと思いきや、あっけなく2ゲームを落としてしまい、気が付けば5人中3位で、撃沈。あー残念。しかし、トムはもっと悔しかったらしく、一位通過したにも関わらず、ぶつぶつと悔しがっていた。

他の日本人はというと、たすく君は体調不良で棄権したものの、林田Bは予備選2位に食い込み、本選出場のチャンスが大いに期待できる位置。あとケニーは金曜日にプレーする予定。・・・と、こんなことをつらつらと書いていると、この記事を覗き見した社長(妻)からの痛烈な追い討ちが。
「あなたねぇ、本当に学校でちゃんと勉強してるの!?」

ひぃぃ~!林田B、ケニー、後は頼みます。。。グフッ。。


こちらに来て戸惑ったことの一つが、アメリカと日本のインターンシップの違いについて。MBAでは入学する前から、Resume(履歴書)の準備をして、インターンシップを探し始めるように言われている。

インターンシップとは、その名の通り、学生が一定期間企業等の中で研修生として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行える制度のことで、アメリカではフルタイムの仕事を見つける上で、非常に重要な位置を占めている。

日本においては、インターンシップの概念や位置づけはまだまだ発展途上で、企業からすると、インターンシップは「学生に就業経験をさせてやる」、どちらかというと社会貢献の意味合いが強いのではないかと思う。松下やその他の有名企業の中にも、ここ数年インターンシップのプログラムを提供し始めているところが多くがあるが、その多くは長くて一週間、短いと3日間くらいで終わってしまうものが多いと思う。内容も、業界や会社の概要説明や、簡単なワークショップが多く、まるで高校の社会科の授業のようなものが多くて、とても就業経験としてはカウントできない。一応お金を支給してくれるところもあるが、基本的にはあまり大きな収入を期待することはできないのが現状だ。

それに対してアメリカのインターンシップは、期間は3ヶ月前後がほとんどで、内容もフルタイムと同等のプロジェクトをアサインされ、給料も正社員並みに支払ってもらえることが多い。また、インターンシップはアメリカではれっきとした「就業経験」として市民権を得ており、皆堂々とインターンシップの経験をResumeに記載し、自分をアピールしている。

なぜ同じインターンシップでも、このような違いがあるのか。僕は、これは学校制度の違いが大きな理由の一つだと思っている。日本の大学においては、いわゆる「学年」という概念が存在しており、大学3年生の後半頃から皆が一斉に「就職活動」を開始する。しかし、アメリカの大学では、セメスターという期間の単位を使っていて、春夏秋冬のセメスターのうち、誰もが好きな時期に入学し、好きな時期に4ヶ月前後のバケーションを取り、単位を取り終えると同時に(勝手に)卒業してゆく。

こうした非常にフレキシブルな制度の中においては、インターンシップは、企業各社にとっては雇用のミスマッチを減らし、確実によい学生を採用できる貴重な機会なのだ。だから、各社はインターンシップを採用するために、度重なるインタビューを実施し、フルタイム並みの採用活動を行っている。そして、インターンシップで一定の成果を出せれば、高い確率でフルタイムのオファーを貰うことができる。

そんな訳で、大学三年生を「就職活動」という同じレールに乗せて採用活動を一斉に行う日本では、インターンシップという制度を企業側が一生懸命行うモチベーションは、アメリカに比較すればまだまだ小さいと思う。日本でも、ETICに代表される各社が啓蒙活動を一生懸命しているが、まだまだ浸透するには時間がかかると思われる。しかし、本当に日本という国は、横並びが好きな国民だ。
MBAプログラムが始まってからよく聞くようになった言葉に、「ラーニングカーブ」と呼ばれるものがある。ラーニングカーブとは、日本語に訳すと「経験曲線」「学習曲線」という言葉になります。

このラーニングカーブとは、MBAのクラスで言うとサプライチェーンのコンセプトの一つで、生産量や作業量が増えるとその分その製造や思考に対する経験則が積上げられ、製造や思考、作業の効率が高まっていくという考え方です。もっと分かりやすい言葉で説明すると、いわゆる、「慣れ」といったもので、料理やスポーツ、勉強など、やればやるほど、上手くなっていくことを意味しています。

しかし、ラーニングカーブには欠点が一つあり、それは、この経験の限界成長率(新しい学び)は当初高いものの、限界成長率は徐々に低下していくということです。もっと分かりやすく言うと、一度新しいことに「慣れ」てしまうと、新しい学習がなくなってくるのです。


こんな感じで、だんだんとカーブがなだらかになっていく
281939522_4f6a71be81_o.jpg今年MBAプログラムを卒業した友人のまことが、「この2年間はものすごくラーニングカーブが上がる時期だからね。」と言っていたことがありますが、今までもそしてこれからも重要なのは、ラーニングカーブが落ちてきたと感じたら、意図的にチャレンジブルな状況を作り出して、また上げる努力をしなければならないことだと思います。

最後に、以前読んだ犬飼ターボ氏の言葉を引用しておきます。


「チャンス」を手に入れると必ず「変化」が起こります。
面白い宇宙の法則ですが、安定を望むと安定は手に入らず、
逆に変化の中にこそ安定があります。

犬飼ターボ

常に変化してゆく世の中で生きてゆく唯一つの方法は、自分自身も変化してゆくことなのだと思います。僕も頑張ります。

Marketing Research クラス

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sms9.jpg 毎週月曜日と水曜日は、Marketing Research のクラスがある。このクラスは、Marketing Track を専攻している学生達にとっては必修科目になっていて、基本的なMarketing Research の手法を学ぶベーシックなクラスだ。

先生は Scott Smith 教授で、BYUを卒業後、ミシガン大学でMBAを、ペンシルベニア州立大学でPh.Dを取得されたMarketing Researchの専門家。先生は実社会でもご活躍されているようで、Yahoo!, Microsoft, IBM, Novellなどのハイテク企業を始めとする有名各社にコンサルタントとして働いたり、オンラインでのサーベイを提供する会社を数社起業して売却するなどの経験を持っている。

最初のクラスで面白かったのは、マーケティングリサーチに携わる3種類の人間についての話。先生の話によると、マーケティングリサーチの仕事をする人には、3種類のタイプがいるという。

1.Data Collector (データを集める人)
2.Decision Maker (リサーチデータに基づいて意思決定をする人)
3.Strategist (スコープをさらに広げ、会社の戦略までを考えられる人)

もちろん、3番の人間が最も付加価値が高く、希少価値が高いことは間違いがなく、多くの人は1か2のところで止まってしまうのが現状らしい。

「君達は、もちろん3番目を目指さなければならない。」

この言葉で始まったこのクラス、これからが楽しみです。


来週月曜日がDueのペーパーを仕上げに、夜9時過ぎにMBAラウンジに足を運ぶと、いました、いました、たすく君と林田Bの2年生のお二方。2人とも、難解なアカウンティングのクラスを履修されていて、終わらないホームワークと格闘されていました。

こうした夜の勉強の楽しみの一つは、勉強の合間に繰り広げられる、日本人同士のよもやま話。今日盛り上がったのは、日本のワーキングフプア問題。丁度今日の夕方に、ワーキングフプア問題の特集番組がNHK (WymountではNHKがケーブルテレビで見れるのです)で放映されていて、3人とも同じ番組を見ていたのです。仕事からの収入が月収1万円に満たない仕立て屋のおじいさんや、時給670円で働く高卒の若者などが取材されていて、逃げ道のない彼らの状況は、非常に考えさせられるものがあった。

面白かったのは、3家族とも、その番組を見た奥様方の反応。どの家族も、旦那が死んだときに降りる保険金の話になったらしく、反応は一律、「もしものために、卒業後はあなたの保険金、増額するわよ」。

社長、もちろん・・・そうさせていただきます。。

オペ終了

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元旦にこけておでこを5針縫った、我が社(家)の新入社員、奏。一歳になったばかりで足元が常にふらついている彼は、毎日順調に(?)転んで頭をぶつけているうちに、気がつけば5針のうちの2針が勝手に抜けていた。

なんだ、簡単に取れるんじゃん。だったら面倒でお金もかかる病院など行かずとも・・・

というわけで先日、奏が眠っているときにオペ開始。妻のまゆげ切りハサミを消毒し、残った3本の糸をそのハサミで、ピンッ、シュル、ピンッ、シュル、ピンッ、シュルと切っては抜いて、ほんの数分でオペ終了。抜糸を家でするなんて、後にも先にもないだろうな(医療関係者に見られたら怒られそうですが。。。)。

ちょっと余談ですが、アメリカの医療費は目玉が飛び出るくらい高く、救急車などを呼んだ日には、ほんの15分乗っただけなのに、50万近くの請求が来る事もあるそうです。われわれはBYUの保険に加入してはいますが、一部は本人負担になるはずなので、縫ったときの請求書がいくらになるのか、戦々恐々と待っている訳です。もっとも、奏はアメリカ国籍を持っているので、普通のInternational よりは多少のディスカウントがあるかもしれません。

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Team 6でお食事会

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何度も企画をしては流れていた、前セメスターのメンバーで食事会がようやく開催された。家族同伴で、ジュリーの家で6時に集合して食事をした。最初のセメスターのメンバーとは、腐れ縁になる、という話しを2年生からされていたが、プログラムが始まった当時とは、まったく違う仲間意識を感じる。離れ離れになった今も、学校で会うたびに声を掛けてくれるし、こちらもみんなの動向が気になる。

しかし、個人主義が進んでいるからかどうかよく分からないが、この食事会、本当に「食事会」で、夕食を食べ終わった直後、すぐに解散。その間の所要時間、およそ1時間15分。うちの社長(妻)は沖縄出身なので、沖縄のゆんたく文化を知る者としてはなんともドライに感じる。・・・まぁ、こんなもんか。


左から、ジョセフ、ジュリー、アレックス、そして僕。あとブランドンがいるはずだが、彼は先に帰宅。
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企業倫理とエンロン事件

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51Xa2YpOqnL.jpg企業倫理のクラスでは、DVD 『Enron: The Smartest Guys in the Room』を見た。このDVDは、日本語でも『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? 』というタイトルで発売されている。このDVDは、売上高13兆円、全米7位、全世界16位という地位にまで上り詰めた巨大企業が、いかに腐敗し、倒産していったのかを暴くドキュメンタリーだ。

「利益確保」という企業の大義名分の下、次々と不正会計に手を染めてゆく経営陣。これらの不正経理は、1980年代から始まり、さらには全米有数の会計事務所であるアーサーアンダーセンも加担していたから始末が悪い。この結果、アーサーアンダーセン自身も2002年に解散に追い込まれてしまう。MBAのクラスメイトの中にも、アーサーアンダーセンで働いていた人も数人いて、もちろん彼らは転職活動をして現在に至っている。

エンロンは2001年10月、ウォールストリート・ジャーナルがエンロンの不正会計疑惑を報じた後、次々とスキャンダルが明らかになり12月に破産申し立てをして、倒産してしまうのだが、その時の負債総額は、日本円で3兆とも4兆とも言われている。

こうしたエンロン事件などを学んでみると分かることだが、粉飾決算の手法や取引の仕組みは高度に専門的なものになっていて、素人には容易に理解し難いものになっている。MBAで学ぶような、様々なビジネスの理論や手法は、悪用しようと思えばいくらでも悪用できるものだ。だからこそ、今後、ビジネススクール各校では、企業倫理教育はさらに必要不可欠なものになっていくだろう。

また、BYU MBAの生徒達はほとんどがクリスチャンだから、倫理的に高い標準を持っているので、特別な教育は不要だ、との意見があるかもしれない。しかし、こうした倫理教育が複雑なのは、ビジネスにおいては、自分の上司、顧客、取引先、株主など多くの利害関係者がいる中で、契約や法律などの要素も絡んできて、うまく全体のバランスを取らなければならないところにある。もちろん、粉飾決算などは、悪いものははっきり悪いと言えるのだが、契約や法律ではOKでも、倫理的にどうか、といった状況も多くあるわけで、その中でどうやって優先順位付けをして意思決定をしてゆけばよいのか、クリスチャンといえども、ビジネス倫理の教育をしっかりと学んでゆく意義があると思う。

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企業戦略入門のリーディングアサイメントに、ついにハーバードビジネススクール教授、マイケル・E・ポーター氏の記事が出てきた。トピックは、かの有名なファイブフォース分析について。

マイケル・E・ポーター氏は、1969年にプリンストン大学航空宇宙機械工学科を卒業。1971年にハーバード大学にてMBAを取得、1973年には同大学大学院にて経済学博士号を取得。1982年には同学史上最年少の正教授となった秀才で、アメリカを中心に世界各地で多くの国や州の政府、および企業の戦略アドバイザーを務めている。代表的著書である『競争の戦略』は戦略論の古典として、現在でも多くの経営者や、経営学を学ぶ学生の間で広く読まれている。

マイケル・E・ポーターのファイブフォース分析は、MBAで学ばない人はいないというほど有名なコンセプトで、「供給企業の交渉力」「買い手の交渉力」「競争企業間の敵対関係」という3つの内的要因と、「新規参入業者の脅威」「代替品の脅威」の2つの外的要因、計5つの要因から業界における企業の競争優位を明らかにしてゆく、というもの。

クラスでは、「コカコーラVSペプシ」の壮絶なコーラ戦争のケーススタディを元に、ファイブフォース分析を適応してディスカッションをしてゆく、というもので、なるほど、非常に面白かった。


 実はマイケル・E・ポーター氏については、4年ほど前に、『競争戦略論II』という本を買っていたのだが、当時はなんだか難しく感じたので、まったく真面目に読まなかった。英語の原典を苦労して読むことが分かっていたら、もっと真剣に読んだのに。苦笑。
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Winter Semesterスタート

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昨日から、Winter Semesterが始まった。今週はクラスの紹介だけなので、どのクラスも気楽に参加できる。選択科目については、2週間以内だったら、Add/Dropができるようになっているのだが、根性のない僕は、早くも一つドロップしようかと考え始めている。


MBAの卒業までに必要なクレジットは、合計で64クレジット。これを、4セメスターで消化することになるのだが、セメスターごとに18クレジット以上は取れない、という上限が決めてあり、それぞれのクラスは3クレジットもしくは1.5クレジットなので、だいたい7,8クラスを履修することになる。


卒業までに必要な単位が64なので、毎セメスター18クレジットを履修すると、オーバークレジットになってしまうのだが、自己啓発のために、あえて茨の道を歩む生徒も少なくない。(僕がこれをやると、茨の道ならともかく、茨の未知になりそう。。)


僕がドロップしようかと思っているクラスは、Social Entre で、昨日クラスに参加したところ、毎クラス50ページ近いReading のアサイメントが出る上に、大きなペーパーアサイメントが二つと、Final Presentation とてんこ盛り。ケニーに相談したら、「間違いなく死ぬね。」とのことだったので、ますますモチベーションが下がっている。さて、どうするか。もう少し考えます。


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残念ながら(?)2週間の冬休みも今日で終わり。明日からいよいよWinter Semesterが始まる。2年生のMBAの皆さんは、いよいよ最後のセメスターとなる。次のセメスターは、8個のクラスを履修する予定。

(必修科目)
Managerial Accounting 1
Business Ethics
Introduction to Strategy
Strategy 2
 
(選択科目)
Social Entrepreneurship
Marketing Research & Info Sys
Pricing & Positioning Tools
Management Field Study


選択科目については、30~40近くある様々なクラスの中から、自分の選考や興味などを元に、自由に選択できるようになっている。僕は元々OBHR専攻で入学したのに、気がつけばMarketingの科目ばかりを履修することに。これにはいろいろ理由があるのだが、結局のところ、日本ではキャリアチェンジが難しいという外部的な理由と、やはり僕自身の興味がHRよりも、Marketingの方にあることがことが主な理由だ。

日本でのキャリアチェンジが難しい事に関しては、今日もアメリカ人のMBAの友人と少し話をしたが、アメリカではもっと柔軟性が高いということだった。人材のコンピテンシー(行動特性)に重きを置くアメリカでは、MBAの前の仕事では人事をやっていたのに、MBAでファイナンスを専攻し、そのままファイナンスの仕事につく、という180度違うキャリアを、MBAをレバレッジにして展開していくことができる。コンピテンシーとは、ある職務や状況において、期待される業績を安定的・継続的に達成している人材に、一貫して見られる行動・態度・思考・判断・選択などにおける傾向や特性のこと。これらの特性は普遍的なものであり、経験とは関連がないため、アメリカの企業では、コンピテンシーが合致している、と判断すれば、未経験でも難無く採用が決まる。(もちろん、経験があればより有利であることは間違いない。)


それに対して日本では、過去の経験が重視される傾向が強く、MBAで専門に勉強をしたとしても、未経験の仕事だとなかなか採用してもらえない。また、それらの経験に関しても、やはり有名大学や有名企業などの、ネームバリューのあるブランドが幅を利かせているのが現状だと思う。ボストンキャリアフォーラムでも、Bから始まるある有名な戦略系のコンサルティング会社が、事前の書類専攻で、高校名を明記することを要求していて、ちょっと引いたのを覚えている。

ちょっと表現を変えてみると、アメリカのキャリアディベロップメントが足し算であるのに対し、日本でのキャリアディベロップメントは、掛け算の要素が強い。例えば公式は次のようになる。
大学名×企業名×経験=結果
この公式は、どこか一つでもゼロがあると、結果はゼロになる。これはつまり、一度どこかでしくじると、なかなか上に這い上がれないことを意味しており、敗者(この表現が適切かどうかは議論の余地あり)にとって厳しい社会とも言えると思う。

アメリカの足し算のエッセンスを垣間見ることができるのは、最近有名になった映画、幸せのちから で、この映画は失業状態から教育を受け、投資銀行に就職する、というまさにアメリカンドリームについての話で、ここでは彼が受けた教育が足し算のプラス要素になっている。しかし、前述した通り、個人的には日本ではちょっと起こりにくい話だと思う。


話をコンピテンシーに戻すと、日本では、ワトソンワイアット株式会社 コンサルタントの川上真史氏がこの分野では有名だが、まだまだ浸透していない概念だと思う。まあ、アメリカの人事は日本の数年先を行っている、というのはよく言われることなので、これらの手法が広まるのも時間の問題かもしれない。
   

そういうわけで、僕の前職はマーケティングだったことを考えると、やっぱり専攻もマーケティングにするのが色々な面で理に適っている訳です。明日から始まるクラスが楽しみです。


MBAコアクラスのマーケティングの先生、スワンソン教授↓

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プロフィール


明治大学政治経済学部卒業。帝人グループを経て、現在ブリガムヤング大学経営大学院マリオットスクールMBAプログラムに在籍。上司であるCEO(超・偉い・奥さん)と、新入社員(子供)二人の4人家族。 このブログは、まだ小さな2人の子供たちに、将来本にして贈るために書いています。


BYU MBA日本人会公式サイト↓


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