バーバCEOに行った話
プロボに帰還してはや一ヵ月半。そろそろ髪も伸びてきた。
僕 「社長、社長、そろそろ髪を切らせていただきたいのですが。」
社長(妻) 「髪?ダメよ。こっちに来てからあんたが働かないので、毎月赤字じゃないの。経費削減の一環で、もう床屋にいくのは禁止よ。」
僕 「えっ!?床屋って言っても、10ドル(約1000円)ですよ。」
社長(妻) 「10ドルって言ったら、私の大好きなカフェリオのメキシカンサラダが頼める大金じゃないの。私が切ってあげるから、服を脱ぎなさい。」
僕 「社長、大人の髪の毛を切ったご経験があるんですか?」
社長(妻) 「ないわよ。あなたが第一号。」
僕 「・・・・・・・・・。」
いろいろ抵抗はしたのだが、やはりCEO(超・偉い・奥さん)の権力の元に屈するしかなく、数分後にはバーバCEOで髪をきることに。
ゴミ袋に穴を開けたものを頭からかぶらされ、散髪開始。社長の散髪ツールは、日本で購入した安物のすきバサミ。
パチン、パチン、ブチブチ
パチン、パチン、ブチブチ
僕 「ギャー、社長!髪の毛がはさみに引っかかってますよ!痛い、痛い」
社長(妻) 「うるさいわねぇ!静かにしなさい!」
そしてとうとう恐れていたことが。耳周りを切っていた社長。
パチン!
僕 「ギャー、耳が切れたー!」
社長(妻) 「あらら、ごめんごめん。気をつけなくっちゃ。ホホホホ。」
その後も何とか耐え、散髪もほぼ終わりに差し掛かってきてほっと一安心。
僕 「ハァ、やっと終わりですか。もういいですか?」
社長(妻) 「最後に、あんたの村山総理みたいな眉毛切るから顔出しなさい。」
最後の仕上げに、眉毛をジャキジャキ切る社長(妻)。そして、ついに最後の悲劇が。
ザクッ、ザクッ、グサ
僕 「ギャー、まぶたが切れたー!!」
社長(妻) 「あらら、ごめんごめん。またやっちゃった。」
僕の忍耐もこれで限界。ようやく散髪をやめてもらった。しかし、髪を切るのに、こんなに痛い思いをしたのは初めてだ。
終了後。社長(妻)が部屋を片付けながら言った。
社長(妻) 「・・・おかしいわねぇ。どうして感謝の言葉がまったく聞こえてこないのかしら。」
僕 「・・・・・・・。」
次回が本当に恐ろしいです。
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