自分自身を管理する ─ ドラッカーからのメッセージ
リーダーシップのクラスのリーディングアサイメントは、かの高名なピーター・ドラッカー博士の記事「Managing Oneself」だった。ピーター・ドラッカー博士はオーストリア生まれの経営学者・社会学者で、ベニントン大学、ニューヨーク大学教授を経て、2003年まで、カリフォルニア州クレアモント大学院教授を歴任。「現代経営学」、あるいは「マネジメント」(management)の発明者と呼ばれる。亡くなられたのも最近で、つい3年前のことだ。
今回の記事は、知識社会に生きる我々が、知識労働者として、どのように成功した人生をおくることができるのか、示唆に富んだ勧めが多く含まれていた。下記が今回の記事のいくつかのポイント。
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私達は3つの質問に答えなければならない。
1.自分の強みとは何か?
2.私はどのように物事を達成するのか?
3.自分の価値観とは何か?
【1.自分の強みとは何か?】
成功するためには、自分の強みにフォーカスをあてて、キャリアを築いてゆく必要がある。しかし、自分の強みを理解している人はほとんどいない。自分の強みは、フィードバック分析によって見出すことができる。
フィードバック分析は、何か意思決定するか、行動するときに、その後に起こると思われる期待値を紙に書き出し、約一年後に、それらのことが実際に起こったかどうか、確認してみる。これを繰り返してゆくと、自分の強みが少しずつ分かってくる。強みが分かったら、次のことに留意する。
1.自分の強みにフォーカスし、結果を出す
2.その強みをさらに改善し、伸ばす
3.その強みが自らの傲慢に繋がっていないかを確認し、もし繋がっているならそれを克服する
【2.私はどのように物事を達成するのか?】
物事を達成するための効果的な方法は、人によって異なる。人が何かを学ぶ方法は、人によって異なる。ある人は話すことによって学び、ある人は書くことによって学ぶ。その意味で、自分自身を変えてはならなない。成功する可能性が低くなる。そうではなく、自分にとって効果的な方法の範囲内で、物事を達成するスキルを改善しなければならない。
【3.自分の価値観とは何か?】
成功するためには、所属する組織の価値観と、自分の価値観が同じか、近くなければならない。
時々、自分の強みと、価値観の間にコンフリクトが起こる場合がある。その場合は価値観を選ぶべきだ。価値観に沿って生きることができるかどうか。これは、究極の試験であり、そうであるべきだ。(Values are and should be the ultimate test).
【何を達成すべきか】
1.達成すべきことは、達成が困難なことでなければならない。が同時に、達成可能なものであるべきだ。
2.達成すべきことは、意義あることでなければならない。
3.達成すべきことは、目に見えることでなければならない。また、測定可能なものでなければならない。そして、行動に繋がるものでなければならない。
【他の人々との関係について】
効率性を上げるための最初の秘訣は、周囲の人々をよく理解することだ。周囲の人をよく理解できれば、彼らの強みを最大限に活用することができる。
【よりよい引退後の人生をおくる秘訣】
1.何か一つを始める
2.平行したキャリアを築く
3.社会起業家になる
いずれにせよ、引退するずっと前に、何かを始めておく必要がある。
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個人的には、Values are and should be the ultimate test というくだりが非常に印象的で、心に響いた。なるほど、これは確かに究極のテストかもしれない。
働いていると、価値観に合わなくても、自分の強みを生かして(短期的に)実績を上げられる仕事、というのがあるものだ。そんなときに、自分の価値観をじっくりと見つめなおし、正しい選択をする、というのは決して簡単なことではないと思う。
僕も、そんな勇気が持てる人間になれればいいのだが。
この記事は、日本語の本だと、ダイヤモンド社のプロフェッショナルの条件に収録されているはずです。ご参考までに。
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