2008年7月アーカイブ

超・格差社会アメリカの真実

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82224542.jpg超・格差社会アメリカの真実』。留学中からずっと読みたかった本をようやく入手した。この本はアマゾンを見ていたときに見つけたのだが、ずば抜けたコメントの多さと評価の高さから、ずっと気になっていた本だった。

海外生活を経験した人は、如何に自分が日本という国について無知であるか、そして異国の文化や価値観を理解するのが一筋縄ではいかないか、痛感させられる。僕も例外などではなく、気がつけば、もっと自分の国や、留学先の国について理解を深めたい、という以前よりも強いモチベーションを持つようになっていた。

そんな中で入手したのがこの本だったが、結論から言うと非常に面白かった。この本は、タイトルにあるように、アメリカが持つ「格差」という社会問題をテーマの中心にすえた上で、建国の歴史から現在に至るまで、如何にアメリカが格差を持つようになったのか、そしてそれらがどのような影響を及ぼし、現在も維持され、問題を引き起こしているのか、丁寧に紐解いている。

いくつか興味深かったところを抜粋。


アメリカの理念と現実との間には、隠しようのない様々な乖離がある。それにも関わらず、形骸化しつつある理念や理想を常に唱え、それを信じて行動しようとする二重心理。そして様々な乖離を「進歩」によって埋めていこうとする、あるいは埋めていかれると思うオプティミズム(楽観主義)。ここにこそ、アメリカを理解するカギが隠れている。
(本書17ページ)

人が働ける時間には限りがある以上、労働効果にレバレッジを効かせなければ、労働効果の違いはたかが知れている。レバレッジを上げる手段はさまざまな資本だから、それがいったん集中したら、レバレッジは比較級数的な違いを産む。そこにはもちろん投資リスクが伴うから、そのリスクを軽減する手段として、競争の排除や軍事・警察力、行政、司法権、財政資金等の援護射撃が必要になる。
(本書160ページ)


本書には、アメリカが、「超金持ち」「仕事のプロ」「貧乏人」「社会的落ちこぼれ」の4種類しかおらず、いわゆる中流階級が消滅しつつあり、格差がますます広がっていることを示唆している。

こうした格差の一部は、ユタ州のような田舎にいても、生活の中で容易にみかけることができる。工事現場やファーストフードで働いている人は圧倒的にメキシカンなどの南米の移民が多いし、福祉プログラムに足を運んでいる人も、圧倒的に白人以外の人種が多い。

アメリカの金融を支配しているのは、ウォール街だが、160ページの引用にある通り、上流階級内における、公と産の往来はかなりある。例えば、現在の ヘンリー・ポールソン財務長官はゴールドマンサックスの元CEOだった。


また、以前N会長から、アメリカ人は、目的やビジョン、ミッションなど、コンセプチュアルな思考が日本人よりもずっと進んでいるから、その点はよく学んできたらいい、と教えて頂いたが、そのことも本書に指摘されていて納得。

バックグランドがまったく違い、素性もよく分からない人たちが烏合離散を繰り返す社会には、同質の人が定着している社会とは異なるノウハウがある。・・・だから、マネジメントの最も重要な役割は、集団の目的を明確に設定すること、それに合わせて必要な能力を集め、チームの各人が持つ能力やエネルギーを、目標達成という同じ方向に向かせて最大級に引き出すことになる。
(本書242ページ)


今読めて良かったが、せっかくなら一年前に手にしておけば、もっとアメリカを見る目が違ったことだろう。

先日、僕の頭をじっと見ていた社長(妻)が言った。

「アンタの髪型はダサすぎる。ちょっと東京人らしく切って来なさい。」

s3661-1.jpgという訳で、生まれて初めて、社長の指令で、カットが3000円以上する美容室というのに行く事になった。手書きの地図を渡され、迷いながらたどり着いたその場所は、「BLANCO カジュアル原宿」。

このお店は、うちの社長(妻)の家族の女性がすべてお世話になっている美容室で、皆、エノモトさんというカリスマ美容師さんに髪を切ってもらっている。

僕が普段行くのは、高くても3000円くらいのところで、ユタでは10ドルの刈り上げしかできない恐怖の床屋に毎月通っていたので、行く前はちょっと緊張したが、やはりサービスレベルがまったく違う。

これは後で考えて気付いたのだが、やっぱり床屋の場合は単価が安いと回転率が利益の要になるので、どうしても美容師の雰囲気が忙しくなってしまう。

12070419171.jpgカリスマ美容師のエノモトさんは、元々は名古屋の本店に働いていたのだが、その時の常連さんが僕の友人ハギーの奥さんで、その後お互いが上京し、原宿店でばったりと再会、また付き合いが始まったのだという。

僕 「他に誰が来てるんですか?」

エノモトさん 「そうですねぇ、○○○さん、○○○さん、○○○さん・・・」

僕の友人の名前が出るわ出るわ。10人以上は軽く出てくるのでびっくりした。みんな、ハギーの奥さんから口コミで広がって、エノモトさんに髪を切ってもらっているらしい。

共通の知り合いが多いせいか、親しい友人に髪を切ってもらっているような安心感。いやー、ハマリました。

帰り際、ありがたいことに、僕は学割が効くことが判明。30%オフで切って貰えた。エノモトさん、ありがとうございました。出国前に、また寄らせて頂きます!


ロールモデル思考法

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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』をそのまま読み進めているのだが、中盤から後半にかけて、個人的に非常な重要な考え方がいくつか書いてあった。

中でも非常に目を奪われたのは、ロールモデル思考法と呼ばれる、いわゆる自分探しを行うときの考え方。


ロールモデル思考法とは、その答えを外部に求める。直感を信じることから始まる。外界の莫大な情報に身をさらし、直感で「ロールモデル(お手本)」を選び続ける。(中略)人生のありとあらゆる局面に関するたくさんの情報の中から、自分と波長の合うロールモデルを丁寧に採集するのである。

自分の内から湧き出てくる何かが具体的に見えずとも、「ある対象に惹かれた」という直感にこだわり、その対象をロールモデルとして外部に設定する。そしてなぜ自分がその対象に惹かれたのかを考え続ける。それを繰り返していくと、たくさんのロールモデルを発見することが、すなわち自分を見つけることなのだとだんだん分かってくる。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』 P120頁より引用


確かに、完全な自分のロールモデル、というものは、普段生活していても、なかなか見つかるものではない。しかし、そういった対象が部品やカケラとなって、外界に散らばっているのだ、と考えれば、それらは比較的容易に見つけることができる。

直感とはつまるところ、自分の心の中の内なる声であるから、このロールモデル思考法というのは、外界という自分の鏡を通じて、内なる声に耳を傾けるための、ある種のアプローチ方法なのだと僕は理解している。だから、梅田さんが指摘されているように、それらの散らばったものを丁寧に集めて統合し、方向性を定めることができれば、思いもしなかった、新しい自分の方向性が見えてくる可能性も大いにあるのではないだろうか。

例えば、ここ数年の僕にとって、目を惹くキーワードは、ソーシャルアントレプレナーシップや、レバレッジ、Web といったものだったり、尊敬する人は、といわれて思いつくのは、渡邊美樹氏だったり、リチャード・ブランソンだったりするのだが、なぜ自分がそ行ったキーワードや人物に惹かれるのか、深堀して考えてみれば、新しい自分の発見に大いに繋がるように感じる。


見晴らしのいい場所に行け

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20071111215256.jpgAmazonの書評で評価の高かった、『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』を購入した。

この本は、ウェブ進化論の著者である梅田望夫氏の著作で、ウェブ進化論完結偏、と銘打っている。ウェブ進化論が、ネットの世界で進行している地殻変動にフォーカスを当てていたのに対し、この『ウェブ時代をゆく』は、「ふーん、それじゃ、オイラはどうしたらいいの?」という個人が持っておくべきマインドや、アクションについて触れてる。

この本に書かれていることは、僕個人としても、今某ネット企業でインターンシップをさせて頂いていることもあり、大変興味深い。中でも面白かった三つのキーワードについての箇所を抜粋。


これから高速道路を走る若いネットアスリートたちに、私がシリコンバレーで学んだ三つの言葉を贈りたい。「Only the Paranoid Survived」、「Euntrepreneurship」、そして「Vantage Point」だ。

「Only the Paranoid Survived」は、私がシリコンバレーでいちばん尊敬する経営者アンディ・グローブの言葉だ。・・・彼の座右の銘がこの「Only the Paranoid Survived」という言葉である。「病的なまでに心配性な人だけが生き残る」。そのくらいの緊張感で事に処する者だけが、厳しい競争を生き残ることができるという意味だ。

二つ目の「Euntrepreneurship」。アントレプレナーシップの真髄とは、「自分の頭で考え続け、どんなことがあっても絶対にあきらめない」ということに尽きるのだ。「勝った者」とは「勝つまでやった者」なのである。・・・対象をどれだけ愛せるか、どれだけ「好き」なのかという「好きということのすさまじさ」の度合いが競争力の源泉となる。「The only way to do great work is to love what you do」は、アップル創業者スティーブ・ジョブスの言葉だが、この「Love」という強い言葉にアントレプレナーシップの真髄が詰まっている。

三つ目が「Vantage Point」だ。「バンテージポイント」とは「見晴らしのいい場所」という意味。その分野で最先端で何が起きているかを一望できる場所のことである。そこに行けば、同じ高速道路を疾走して来た人とも出会って切磋琢磨できる。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』96頁より引用


三つの中でも、バンテージポイントに行け、というメッセージは、なるほど、と思う。1月にシリコンバレーに行った時は、アップルやグーグル、シスコなどを回ったが、どの企業も世界を変革しているトップランナーとしての、自信と気概に満ち溢れていた。

恐るべし、Facebook。その実力

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先月くらいに、2年前にBYU MBAを卒業したまことから、メールで何度かFacebookの登録のお誘いが届いていた。

Facebookはシリコンバレーで最も成長しているインターネットベンチャーの一社で、2004年にハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグが創業。当初はハーバード大学の学生が交流を図るために作られたが、その数他大学の学生からの要望に答え、同システムが一般公開されるようになった。

つまり、日本のmixiと明らかに違うのは、「学校」という明確な切り口を使っていること。「学校」という切り口で、人を結び付けて行く仕組みが、Facebookの強みなのだ。

SNSはmixiがあるからいいや、と最初は考えていたのだが、妹からも招待がきたので、試しに登録してみるか、と思い、登録してみると・・・これは驚いた。繋がる、繋がる。ほんの一週間で、MBAの友人の半数以上と繋がってしまった。

なぜかというと、このFacebookには、Find Friendsという機能がついていて、ここを開くと、僕の個人情報から勝手にシステムが推測した、関係がありそうな人のリストが表示される仕組みになっているのだ。

facebook.jpg
という訳で、留学している人で、もし登録が済んでいないなら、登録してみてもいいかもしれません。学校の友人がすぐに見つかります。

プロフィール


明治大学政治経済学部卒業。帝人グループを経て、現在ブリガムヤング大学経営大学院マリオットスクールMBAプログラムに在籍。上司であるCEO(超・偉い・奥さん)と、新入社員(子供)二人の4人家族。 このブログは、まだ小さな2人の子供たちに、将来本にして贈るために書いています。


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