マイクロソフトのYahoo買収とゲーム理論

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めずらしく、企業戦略のブライス先生からメールが来ていた。開いてみると、2月1日付けのビジネスウィークの記事についてだった。

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バルマー(マイクロソフトCEO)のYahoo経営陣への手紙、と題された記事の内容は、マイクロソフトがヤフーに対し、約4兆7500億円もの買収を提案したというもので、ヤフーの直近の株価より62%上乗せしたプレミアム価格を支払うことを提案している。

ブライス先生によると、これは間違いなく、Googleを強く意識した戦略的な行動で、Googleが難攻不落な要塞になる前に、何とかシェアの歯止めにストップを掛けたい、というマイクロソフトの意思の表れだという。

実は昨日、ブライス先生の企業戦略のクラスで、かの有名な「ゲーム理論」を勉強したばかり。ゲーム理論とは、自分の利益を最大化しようと動くプレイヤーたちが、相手の反応を考えながら、どのように意思決定をしてゆくのかを体系的にまとめた学問で、説明する際に、囚人のジレンマという有名な例がよく使われている。

囚人のジレンマをここで説明すると長くなるので割愛するが、今回の例を囚人のジレンマとゲーム理論に当てはめて考えてみると、今後の両者の動きを予測するのに役立つ。 MSNを持つマイクロソフトと、Yahoo。両者の目指す目的は明確で、それは「シェアの拡大、又は維持」。提案を出されているYahooにとって、選択肢は受けるか受けないかの二つ。しかし、仮に受けないとすると、ただでさえ低迷しているYahooがGoogleを追撃するのは益々難しくなり、また、業界第三位のマイクロソフトにしても、日に日にGoogleにシェアを食われているため、単独でいることは得策ではない。結果、両者に残された選択肢は合併によるシェアの向上、ということになる。

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ブライス先生が指摘しているように、バルマーCEOの手紙の後半には、

Depending on the nature of your response, Microsoft reserves the right to pursue all necessary steps to ensure that Yahoo!'s shareholders are provided with the opportunity to realize the value inherent in our proposal.

という脅しをほのめかす一文があり、Yahooが買収案を拒否したとしても、マイクロフトは敵対的買収等形で、力づくでYahooを取りにいくものと思われる。しかし、仮に両者が合併したとしても、2+1=2 のように、結局はGoogleにシェアを食われていくのではないかと僕は予測している。いずれにせよ、今後の動きが楽しみです。




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    明治大学政治経済学部卒業。帝人グループを経て、現在ブリガムヤング大学経営大学院マリオットスクールMBAプログラムに在籍。上司であるCEO(超・偉い・奥さん)と、新入社員(子供)二人の4人家族。 このブログは、まだ小さな2人の子供たちに、将来本にして贈るために書いています。


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