アメリカと日本のインターンシップの違いについて

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こちらに来て戸惑ったことの一つが、アメリカと日本のインターンシップの違いについて。MBAでは入学する前から、Resume(履歴書)の準備をして、インターンシップを探し始めるように言われている。

インターンシップとは、その名の通り、学生が一定期間企業等の中で研修生として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行える制度のことで、アメリカではフルタイムの仕事を見つける上で、非常に重要な位置を占めている。

日本においては、インターンシップの概念や位置づけはまだまだ発展途上で、企業からすると、インターンシップは「学生に就業経験をさせてやる」、どちらかというと社会貢献の意味合いが強いのではないかと思う。松下やその他の有名企業の中にも、ここ数年インターンシップのプログラムを提供し始めているところが多くがあるが、その多くは長くて一週間、短いと3日間くらいで終わってしまうものが多いと思う。内容も、業界や会社の概要説明や、簡単なワークショップが多く、まるで高校の社会科の授業のようなものが多くて、とても就業経験としてはカウントできない。一応お金を支給してくれるところもあるが、基本的にはあまり大きな収入を期待することはできないのが現状だ。

それに対してアメリカのインターンシップは、期間は3ヶ月前後がほとんどで、内容もフルタイムと同等のプロジェクトをアサインされ、給料も正社員並みに支払ってもらえることが多い。また、インターンシップはアメリカではれっきとした「就業経験」として市民権を得ており、皆堂々とインターンシップの経験をResumeに記載し、自分をアピールしている。

なぜ同じインターンシップでも、このような違いがあるのか。僕は、これは学校制度の違いが大きな理由の一つだと思っている。日本の大学においては、いわゆる「学年」という概念が存在しており、大学3年生の後半頃から皆が一斉に「就職活動」を開始する。しかし、アメリカの大学では、セメスターという期間の単位を使っていて、春夏秋冬のセメスターのうち、誰もが好きな時期に入学し、好きな時期に4ヶ月前後のバケーションを取り、単位を取り終えると同時に(勝手に)卒業してゆく。

こうした非常にフレキシブルな制度の中においては、インターンシップは、企業各社にとっては雇用のミスマッチを減らし、確実によい学生を採用できる貴重な機会なのだ。だから、各社はインターンシップを採用するために、度重なるインタビューを実施し、フルタイム並みの採用活動を行っている。そして、インターンシップで一定の成果を出せれば、高い確率でフルタイムのオファーを貰うことができる。

そんな訳で、大学三年生を「就職活動」という同じレールに乗せて採用活動を一斉に行う日本では、インターンシップという制度を企業側が一生懸命行うモチベーションは、アメリカに比較すればまだまだ小さいと思う。日本でも、ETICに代表される各社が啓蒙活動を一生懸命しているが、まだまだ浸透するには時間がかかると思われる。しかし、本当に日本という国は、横並びが好きな国民だ。


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    明治大学政治経済学部卒業。帝人グループを経て、現在ブリガムヤング大学経営大学院マリオットスクールMBAプログラムに在籍。上司であるCEO(超・偉い・奥さん)と、新入社員(子供)二人の4人家族。 このブログは、まだ小さな2人の子供たちに、将来本にして贈るために書いています。


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