2008年夏: 2008年6月アーカイブ

BYU MBA日本人会リユニオン

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金曜日の夜に、BYU MBA日本人会のリユニオンが渋谷のTGI Fridayで開催された。
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BYU MBAは、歴史が長いながらも、日本人卒業生の数は驚くほど少なく、10人前後。長い間、数年に一人が、ポツポツと入学する程度だった。その流れが変わり始めたのが、3年前から。

Class of 2007に、写真左側にいる、まこと、そして広谷君の二人が合格し、その翌年はたすく君、林田B、折戸Bの3人、去年は僕と謙さんの2人、そして今年は1名と、ここ3,4年で過去の卒業生と同じくらいの数の日本人生徒が入学するようになってきた。

この日は8人のうちの6名が集まり、近況の報告会。いやー、楽しかった。僕以外の全員は、既にそれぞれフルタイムの仕事を始めていて、それぞれまたチャレンジや目標があり、自分の道を切り開こうと努力していた。彼らを見ていて、やはり学位の取得なるものは、ゴールなどではなく、人生の通過地点の一つにすぎないことを悟らせてくれた。


しかし、一緒に苦楽を共にした仲間というのはやはり特別で、話は尽きることがなかった。渋谷で皆と会っていると、あのユタ州プロボ市の片田舎でヒーヒー言いながら勉強していたのが、まるで嘘のようだった。


たすく君が帰宅後にMBAのディレクターの言葉をメールで送ってくれました。


昨晩はありがとうございました。
(中略)
日記帳に書き残していたJim Engebrestenが最後のミキサーで
言った言葉です。

Quality of life is quality of relationships.
Do not lose your perspective.
The most important thing in your life is the teaching of Jesus Christ.


Quality of life is quality of relationships 素晴らしい言葉ですね。JMBAAの皆さんとの関係も、ずっと大切にしてゆきたいと思います。次回また会える日が楽しみです。
himeyuri2.jpg沖縄のおばあちゃんが、映画『ひめゆり』のチケットをくれたので、社長(妻)と見に行ってきた。場所は、東中野の小さな映画館。

この映画は、22人のひめゆり学徒隊の生き残りの方々の声を集めた長編ドキュメンタリーで、おばあちゃんも出演者の一人。この映画は、2時間に渡って、淡々と22人のひめゆりの方々の証言が続くのだが、その内容のすさまじいこと。とても僕のつたない文章では表現ができない。

語られる内容があまりにリアルで、目の前に戦争の風景そのものがくっきりと浮かび上がってくるようだった。


映画上映の後、珍しく監督が登場して挨拶。この柴田さんという監督は、沖縄人でもなんでもないのだが、話によると、30歳のときにひめゆりの方々との出会いがあり、そこから14年間に渡って、このドキュメンタリーを、人々の援助と私財を投じて作り上げたのだという。本当にすごい人がいるものだ。

下記はウェブサイトからの監督メッセージの抜粋。


戦争体験から受ける印象は悲惨です。

しかし、ひめゆりの生存者からはしっかりと生きている強さを感じます。

それは彼女たちの根っからの明るさ、やさしさ、そして生命への信頼感があるからです。

この映画は、今を生きる私たちに多くの示唆と希望を与えるものと信じます。    


監督 柴田昌平


帰り際に監督さんに挨拶をした。

僕 「今日はありがとうございました。実は、妻が孫なんです。」

監督 「えー!そうですか、あの正子さんの!正子さんは本当にモダンで素敵な方ですよね。ひめゆりの方でインターネットを見ているのは正子さんくらいですよ。」

おばあちゃんは、社長(妻)の書いているブログを若い人に印刷してもらい、読んでいるのだ。


しかし、この映画、残念ながらテレビ上映もDVD化しないのだという。瞬と奏が大きくなったら是非見せたかったのに、本当に残念だ。一人でも多くの人が、この映画を見る機会があればと祈ってやまない。

映画『ひめゆり』




s-080204h.jpg仕事の昼休み、昼食を終えてオフィスに戻ろうと渋谷の東口を歩いていると、珍しいことに子供向けの本屋を発見。息子の瞬と奏に何かいい絵本があるかもしれないと思い、立ち寄ってみた。

「ちえの木の実」というこの本屋は、とても落ち着いた雰囲気で、渋谷の喧騒を忘れさせてくれる、不思議な時間が流れていた。フラーっと奥へ行くと、大人向けの本が並べてあり、マザーテレサや神谷美恵子の本と、ビクトル・フランクルの著書が置いてあった。


ヴィクトール・フランクルは、1905年ウィーンに生まれた精神科医で、第二次世界大戦中、ユダヤ人であるが為にナチスによって強制収容所に送られた。極限的な体験を経て生き残り、心理学の新しい境地を切り開いた人物として知られている。


18_3.jpg僕とビクトル・フランクル博士との出会い(もちろん実際に会ったわけではない)は、コヴィー博士の著作である『7つの習慣』に彼の人生が紹介されていたことに遡るのだが、その後、『夜と霧』を読んだ。数年前、ある雑誌に引用されていた彼の言葉を読んで衝撃をうけたのだが、ふと手にした『それでも人生にイエスと言う』のあるページに、その言葉が載っていたのを発見。即購入した。

これが、その言葉。



私たちは、生きる意味を問うてはならないのです。人生こそが問いを出し私たちに問いを提起しているからです。
私達は問われている存在なのです。

それは、ものごとの考えかたを180度転換することです。
その転換を遂行してからはもう、「私は人生にまだ何かを期待できるか」と問うことはありません。

いまではもう、「人生は私に何を期待しているか」と問うだけです。
人生のどのような仕事が私を待っているかと問うだけなのです。

私たちは、人生が出した問いに答えることによって、その瞬間の意味を実現することができます。


先日ネットで、「社会のリソースとしての自分」という言葉を見つけて衝撃を受けたが、このフランクルの言葉も、自分の人生は決して自分だけのものではなく、もっと大きな何かの一部なのだ、と悟らせてくれる。是非この本は、二人の息子たちにも将来読んで欲しいものだ。


image_prof.jpg バフェットの教訓。昨日、仕事帰りに本屋に立ち寄り衝動買い。一気に読んでしまった。

この本は、世界第一の富豪で、オマハの賢人と呼ばれるウォレン・バフェット氏の125の含蓄を含んだ名言を集めたもので、非常に読みやすく、面白い。

僕は株式投資については、元手の資金がないのと(今は借金生活ですから。笑)、あまり興味がないので、投資関連の本を買うことは滅多にないのだが、この本は、投資家に限らず、すべてのビジネスマンが読んで損はない本だと思う。

ウォレン・バフェット氏は、コロンビア大学の修士課程を卒業しており、そのときに、バリュー投資の祖と呼ばれる、ベンジャミン・グラハムの師事。その後、35歳でバークシャーハサウェイの経営権を握ると、投資会社として成功を収め、2006年度は世界第2位、約460億ドル(5兆3800億円)の資産を形成。

同年6月には、バフェットは資産の85%(約4兆円!)を寄付すると発表し、世間を驚かせた。というのも、寄付額は、アメリカ史上最大の金額であり、その多くは友人であるビルゲイツの財団に寄付することとなった。


個人的に感銘を受けるのは、彼の人生全般に対する価値観であり、ビジネスに限らず、物事の本質を捉える鋭くユーモアに富んだ示唆だ。バフェットしの唱える、優良株の長期保有という、まさに王道の投資方法は、書店にあふれかえるうさん臭い一攫千金本の内容を一蹴してくれる。

中でも特によかった引用をいくつか引用。


100万ドルで愛が買えるなら安いものだ。
しかし、現実には、誰かに愛されたいと思ったら、愛すべき人物に自分がなるしかない。
見返りを求めてしまうのは人間の性だが、
あなたが何かを与えなければ、おそらくあなたは何も与えられないだろう。

・・・・・

すべてのホールでホールインワンを出せるような人は、
そのうちゴルフから離れてゆくだろう。

・・・・・

愚か者でも経営できるビジネスに投資をしなさい。
なぜなら、いつか必ず愚かな経営者が現れるからだ。



ガーナからの便り

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PCを付けっぱなしにして仕事に出かけて帰宅すると、ガーナにインターンシップに行っていたMBAのクラスメイトのYaelから、チャットでメッセージが入っていた。


Yael: 
i guess you are not around
i just wanted to share a video I just posted on my blog
it's really funny, so if you need to laugh... you can laugh at myself
for this one time!
my blog is in Spanish
but... pictures and videos speak loder than words!
here it is
the best video is the first one
let me know what you think!

という訳でこれが第一弾。

これはガーナのコーラCM。全然日本と違う。


いやー、この動画にはウケた。彼女は気のいいメキシコ人で、クラスでも人気者。ガーナに行く前はこんな髪型してなかったんだけど。秋に再会するのが楽しみだ。
先ほど、今の仕事に役立つ引用を見つけたので、このブログ上にメモ。


ビジネスの場では、完全な《正解》など必要ない。重要なのは、自分である程度確信できる《納得解》であり、それを他人に伝えられる《合意解》であり、実際にアクションできる《実行解》である。

加藤良平 『ウソつきは数字を使う』 まえがきより引用



事業成長の仕組みづくりには、4つの切り口があります。まず、事業の精神的な方向性を決める(1)「アンビション」(「思い」「夢」「志」と同意)。次に、その事業の生存領域を決める(2)「ドメイン」。そしてそのドメインの中で、限られた資源を使って作る事業の組み合わせが(3)「ポートフォリオ」。最後に、事業のポートフォリオの中でどこを伸ばし、どこを削ってゆくのかを決める(4)「成長方向戦略」(浸透化、多角化など)を作ってゆく、これが経営的マーケティングのポイントです。

嶋口充輝 (法政大学経営大学院教授) 
宣伝会議』2007年5月1日号 
「戦略、実行、社会力で動く孫氏のマーケティング」記事より引用


加藤良平氏の《4つの解》については、以前、細かい部分に必要以上にこだわる、頭でっかちの研究者と話したときに感じた違和感を、見事に表現されていて、思わずメモ。

嶋口充輝教授の記事には、経営的マーケティング、という切り口で、流れの中で見事にポイントを解説されていて、非常に分かり易い。マーケティング専攻の僕としては、今後の勉強にとっても、非常に約に立つまとめだと思う。




51KCQH69R5L._SL500_AA240_.jpg帰国してから、日本語の本をむさぼり読んでいるのだが、中でも面白かったのが、この、『だれが「本」を殺すのか』。

この本は、インターンシップ先のマネージャーが進めてくれた課題本の一つだったのだが、軽い気持ちで読み始めたものの、読み進めるうちに非常に考えさせられてしまった。

相次ぐ出版社の倒産と書店の閉店。活字離れと少子化。毎日200点もの新刊が並ぶのに、書籍の売上は下降の一途を辿るばかり。果たして「本」を殺したのは誰なのか。著者の佐野氏は、犯人を見つけるため、書店、図書館、流通、出版社、著作者など、すべての関係者に隈なくあたり、その姿をあぶりだしてゆく・・・

第一に衝撃を受けたのは、文章能力の高さ。僕もこのブログで「文章」なるものを書いてはいるが、佐野氏の文章を読んでいて、日本語や書籍に対する深い理解とこだわりを強く感じた。僕は読書は好きなのだが、読むのは専らビジネス書ばかりだったこともあり、日本語そのものを味わう、ということをまったくしてこなかった人間だと思った。

第二に、日本の出版業界の問題の深刻さ。日本人MBAの皆と、『イヤー、いつか本とか出版してみたいよねー』と、半冗談、半本気でよく話をしていたのだが、本にまつわる日本の出版業界の状況が、ここまで深い病巣に飲まれてしまっているとは、まったく知らなかった。

最後に、本というものの持つ、果てしない可能性と役割についての認識。読んでいて衝撃だったのは、『書籍は文化を創る…』というくだり。今まで、そんな風に本というものを考えたことがなかった。本の死、それは文化の死をも意味するものであり、日本の今後の教育問題にも深く関わってくる問題だと感じた。


「本との出合い」と「人との出会い」は同義語だと僕は考える。これからも、よい本に出会ってゆきたいと思う。

プロフィール


明治大学政治経済学部卒業。帝人グループを経て、現在ブリガムヤング大学経営大学院マリオットスクールMBAプログラムに在籍。上司であるCEO(超・偉い・奥さん)と、新入社員(子供)二人の4人家族。 このブログは、まだ小さな2人の子供たちに、将来本にして贈るために書いています。


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