コーポレートスキャンダルとビジネス倫理

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チームメイトのジョセフが、明日のアカウンティングのトピックはかなり面白いよ、と言っていたが、本当に面白かった。

テーマは、Earning Management (利益管理)。

日本でも、日本版SOX法の制定や、カネボウ、ライブドア問題など、まだまだ不正会計にまつわるコーポレートスキャンダルのトピックはホットな内容だと思う。


まず、章の始めの1990年代のゼロックス・メキシコの例が衝撃的。

業績が低かったため、利益操作に走ったゼロックスが、不正な決算報告書を提出したが、結局ばれて、監査を担当したKPMGともども米証券取引委員会(SEC)に訴えられたことで信頼が失墜。

それがアメリカの株式市場に大きく波及し、株価が下落。
推定で200兆円(本当か、これ!?)もの株主の資産が減少したとのこと。

一企業の不正が、どれだけ全体に大きなインパクトを及ぼすのかを示す、驚くべき事例だった。


スタイス教授が執筆したテキストによると、不正が起こる原因としては、下記のような要因があるという。

1.企業内部の目標の達成

2.株主などのステークホルダーの期待

3.決算報告書をよく見せたい

4.IPO(株式公開)や借り入れの際の粉飾


また、どのコーポレートスキャンダルにも共通するのは下記のようなシナリオだという。

1.企業の業績の降下する

2.上記の挙げた様々なプレッシャーが増加

3. 誘惑に負けて、会計操作を行う

4.監査法人が不正を見抜けずに、監査をパスしてしまう

5.その他の外部関係者も不正を見抜けない
6.疑惑が高まり、調査が入る

7.不正が明らかになり、信頼が失墜する



考えてみれば、ライブドアも、ほぼ同じシナリオで信頼を失ったと思う。

で、スタイス教授のテキストは、結局最も大切なのは、個人個人の倫理観を高く持つ、ということに帰結するのだが、これは、僕にとっても、非常に納得できる結論だ。


以 前IT企業で働いていたとき、内部統制関連のプロジェクトに関わっていたが、結局多くのIT関連の企業は、どうやって内部統制を自社の製品に結び付けて販 売するか、ということばかりを考えていて、真剣に物事の本質を捉えて、ソリューションを提供しようとはしていないと感じて、冷めてしまったのをよく覚えて いる。


例えば、ERP最大手のSAP社は、同社の製品を、内部統制ソリューションとして、声高々に語って販売しているが、ライブドアがSAPを使っていたことを知っている人がどれだけいるのだろうか。


内部統制のコンサルタントをしている義理の父は、内部統制のような仕組みと、企業倫理は車の両輪だ、ということを言っていたが、多くの企業は片側しか考えていないように思える。


明日、このトピックで、スタイス教授がどんな話をしてくれるのか、楽しみだ。


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    明治大学政治経済学部卒業。帝人グループを経て、現在ブリガムヤング大学経営大学院マリオットスクールMBAプログラムに在籍。上司であるCEO(超・偉い・奥さん)と、新入社員(子供)二人の4人家族。 このブログは、まだ小さな2人の子供たちに、将来本にして贈るために書いています。


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