水漏れ事件
出産の直後、我が家を襲った事件があった。
事件発生
その日は、妻の退院の日だった。産後、妻は病院に入院していたので、その期間僕は息子の瞬と二人で家にいたのだが、朝からずっと瞬はぐずっていた。彼にとっては、母親がいない家にいるのは、はじめての経験だったので、きっと心配だったのだろう。
電話で妻と話をしているときに瞬に代わると
「ママ…」
と言ったまま、目には大粒の涙。
そんな訳で、ようやく退院する日は我が家にとって待ち遠しい日だった。11時過ぎに迎えに行き、帰宅したのは2時過ぎだった。
ところが、帰宅して水を出そうとしても、蛇口から水が出てこない。
「あれ?おかしいな?」
と思い、一階の人のところへ行くと、モップで床を拭いている。その人が言うには、水道管が破裂して、水が止まっているとのこと。
しばらくすると、アパートのマネージャーが飛び込んできて事情が分かった。僕が外出するとき、どうやら水道の水を出しっぱなしにしてしまったようなのだ。それが原因で、水道管が破裂、一階に浸水してしまったという。
「一階はひどい状況よ。お金を払ってもらうことになると思う。」
そう言ってマネージャーは立ち去っていった。
そうだ、保険があった!
折角の、家族の大切な日になるはずが、とんでもない事件が起きてしまい、生きた心地がしなかった。だいたい、賠償金を支払うような貯金は我が家にない。
困っていると、渡米の際に、ちゃんと保険に加入していたことを思い出した。ジェイアイ保険だ。確か、保険の項目に「賠償」の項目があったはず。
早速、ラスベガスの支店に電話をしてみた。セツコさん、という担当の方が対応してくれた。
ところが‥‥
「残念ながら、お客様の加入された保険では、カバーできません。」
という返答。
どうも、僕はうっかりして「海外 留学保険」に加入すべきところを「海外 旅行保険」に加入していたのだ。
「ホテルでしたら、対象になったのですが。。。」
とセツコさん。
僕たち家族は途方に暮れるばかりだった。
救いの手
それからの数日間は、いくらになるか分からない請求書に怯えながら、悶々として時間を過ごしていた。できることと言えば、お祈りすることくらいだ。事態は、完全に自分たちの力以上の世界に入っていってしまっていた。
事件発生から3日目、電話が鳴った。ジェイアイ保険のセツコさんからだった。
「実は、お客様の保険が下りる事になりました。」
とのこと。
「お客様があまりにお困りのようだったので、私が本社に掛け合って、今回は特別に対応できることになりました。」
どれほど、私たちがこの電話で救われたか、表現することはできない。結局、掛かったお金は15万くらいだったのだが、この電話で得た安心感は、お金には換えがたいものがあった。
本当に、セツコさんに感謝した。祈りは聞き届けられたのだ。奇跡だった。
事件発生
その日は、妻の退院の日だった。産後、妻は病院に入院していたので、その期間僕は息子の瞬と二人で家にいたのだが、朝からずっと瞬はぐずっていた。彼にとっては、母親がいない家にいるのは、はじめての経験だったので、きっと心配だったのだろう。
電話で妻と話をしているときに瞬に代わると
「ママ…」
と言ったまま、目には大粒の涙。
そんな訳で、ようやく退院する日は我が家にとって待ち遠しい日だった。11時過ぎに迎えに行き、帰宅したのは2時過ぎだった。
ところが、帰宅して水を出そうとしても、蛇口から水が出てこない。
「あれ?おかしいな?」
と思い、一階の人のところへ行くと、モップで床を拭いている。その人が言うには、水道管が破裂して、水が止まっているとのこと。
しばらくすると、アパートのマネージャーが飛び込んできて事情が分かった。僕が外出するとき、どうやら水道の水を出しっぱなしにしてしまったようなのだ。それが原因で、水道管が破裂、一階に浸水してしまったという。
「一階はひどい状況よ。お金を払ってもらうことになると思う。」
そう言ってマネージャーは立ち去っていった。
そうだ、保険があった!
折角の、家族の大切な日になるはずが、とんでもない事件が起きてしまい、生きた心地がしなかった。だいたい、賠償金を支払うような貯金は我が家にない。
困っていると、渡米の際に、ちゃんと保険に加入していたことを思い出した。ジェイアイ保険だ。確か、保険の項目に「賠償」の項目があったはず。
早速、ラスベガスの支店に電話をしてみた。セツコさん、という担当の方が対応してくれた。
ところが‥‥
「残念ながら、お客様の加入された保険では、カバーできません。」
という返答。
どうも、僕はうっかりして「海外 留学保険」に加入すべきところを「海外 旅行保険」に加入していたのだ。
「ホテルでしたら、対象になったのですが。。。」
とセツコさん。
僕たち家族は途方に暮れるばかりだった。
救いの手
それからの数日間は、いくらになるか分からない請求書に怯えながら、悶々として時間を過ごしていた。できることと言えば、お祈りすることくらいだ。事態は、完全に自分たちの力以上の世界に入っていってしまっていた。
事件発生から3日目、電話が鳴った。ジェイアイ保険のセツコさんからだった。
「実は、お客様の保険が下りる事になりました。」
とのこと。
「お客様があまりにお困りのようだったので、私が本社に掛け合って、今回は特別に対応できることになりました。」
どれほど、私たちがこの電話で救われたか、表現することはできない。結局、掛かったお金は15万くらいだったのだが、この電話で得た安心感は、お金には換えがたいものがあった。
本当に、セツコさんに感謝した。祈りは聞き届けられたのだ。奇跡だった。
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